“常識を超えたシェアハウス”に密着

“常識を超えたシェアハウス”に密着

社員寮を改装しているため、シェアハウスでありながら全室個室(防音)である

 シェアハウスというと、どんな生活ぶりを想像するだろうか。「テラスハウス」のようなリア充ライフはあくまで理想であり、「プライベートを確保するのが難しい」「住人同士気を使わなければならない」「家自体がショボイと気が滅入る」「周りが若い人ばかり」など、あまり良いイメージが湧かないのが正直なところだろう。そんななか、株式会社オークハウスが展開中の「ソーシャルレジデンス」が話題となっている。

 これまでシェアハウスの入居者といえば、「貧乏」「下流」といったネガティブイメージが先行しがちであったが、ソーシャルレジデンスには医師、士業、科学者やテレビ出演中の俳優なども多いのも特徴だ。約半数は外国人で、英語が飛び交う光景も珍しくない。15万人の視聴者を抱えるオーストラリア人の人気ユーチューバー、「キムダオ」さんも入居者の一人だ。家賃も光熱費込で5万円台~7万円台と格安である。一体、何が注目されているのか?

 従来ともっとも異なるのは、シェアハウスでありながらプライベートを完全に確保できる点。なかでも、使われなくなった社員寮を改装したソーシャルレジデンス南浦和、調布、蒲田など大規模施設は、全室が個室。特に260室を有する東京・大田区のソーシャルレジデンス蒲田は、シェアハウスとしては世界最大規模だ。もとは羽田空港に勤務する客室乗務員の寮で、全施設の中でも特に人気が高く、常時満室となっている。

8畳間には冷蔵庫と収納、机が標準装備されインテリアのカスタマイズも可能(トイレ・バスは共用)

個室でプライベートを完全確保。荷物の少ない人にとっては快適かもしれない

 こうした全室個室のシェアハウスは世界でも類例がない。そもそも社員寮という文化自体が日本独自のものであるが、シェアハウスに転用するのに最適な要素を備えていたといえる。同社は今後、海外展開も視野に入れているという。

 昨年11月にオープンしたばかりのソーシャルレジデンス南浦和は、設備のレベルにおいては全施設の中でもトップクラスといえる。物件内にはヨガ・フィットネスが出来るマルチスタジオ、楽器演奏が可能な防音室、24時間利用可能でWi-Fi完備のオフィススペース(ソーシャルオフィス)などが完備されている。

 唯一の難点は、最寄り駅からやや遠い施設が多いこと(徒歩10分~)だろう。

 また同社が商標登録する「ソーシャルレジデンス」とは、シェアハウスをコミュニティ重視の“ソーシャルな場”として再定義し、職住一体型の利便性を追求するものだという。

「『ソーシャルアプリ』と称し、様々な特技やスキルを持った入居者がワークショップ、イベント、セミナーなどを定期的に開催し、中にはそこから収入を得る人もいます。外国人住人による英会話教室も開催しています」(広報担当者)

 縁日での露店出店からプログラマー、建築デザインなど多岐にわたって活動する宮城恵祐さん(33歳)も、「ソーシャルアプリ」を提供しているうちの一人。昨年末に館内で行なわれたタコ焼きパーティでは自身の露店設備を提供した。シェアハウス歴は10年になり、自身のキャリア形成とシェアハウス生活は切っても切り離せないと話す。

「上京当初はそれこそタコ部屋のような場所を転々としていた時期もありました。その間、いろんな職業や国籍の人と知り合って、技術を教えてもらったり、仕事を紹介してもらったりして今までやってきました」

“常識を超えたシェアハウス”に密着

「10年のシェアハウス生活が仕事にも役立ちました」と話す宮城恵祐さん(奥)

 また、「ソーシャルアプリ」に貢献したり、雑務を引き受けることでスタッフに家賃交渉ができる場合もある。オークハウスでは入居者一人紹介すると一万円割り引き、また最大200万円の一時金を預けることにより家賃を月々最大2万円割り引かれる「スマート会員制度」を運用しているが、佐藤義則さん(仮名・会社員・29歳)はこれらをフル活用して家賃を極限まで下げている。

「僕の場合、施設のゴミ出しを手伝うことでさらに一万円割引。その他、雑用をする約束もしているから今後さらに下がる予定です。スタッフさんと仲良くなっておくと得ですね(笑)」

 その“柔軟性”には驚くばかりだが……

⇒【後編】へ続く

取材・文/安英玉(本誌) 撮影/石川真魚

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