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40代からの「萌えアニメ」入門。オッサンでも萌える!

肉体的には下り坂、精神的にも社会的立場が固まり、周りの目が気になる40男にとって、新たな挑戦をするのは簡単なことではない。秘めた夢を叶えるためのラストチャンスに挑んだ

40代からの萌えアニメ観賞

 クールジャパンとして世界的評価を受ける日本のアニメだが、それまで「萌え」などに興味がなかった40代はアニメを受け入れることができるのだろうか? ライター安田理央氏は、45歳になった3年前に萌えアニメを克服した。
『謎の彼女X』は主役が声優ではなく女優なのも、初心者の安田氏を魅了した

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「幼少期はアニメっ子で、松本零士先生らの作品に夢中。でも、“大人用”になってからの『エヴァンゲリオン』のような主人公がこじらせた中2病系がどうもダメで……。アニメ声や独特の言い回しもアレルギーで、一度離れてしまいました」  それでも仲間の楽しそうな姿を見て、もう一度「萌え」を理解したいと一念発起。45歳のとき、先輩に薦められたラブコメアニメ『謎の彼女X』にドハマりした。 「絵柄が少し古くさいからオレのようなオッサンにも観やすく、唾液を交換することで意思疎通するという妙なエロさも面白くって。DVDも全巻購入して、何度も観直しちゃいましたよ」  徐々にアニメ慣れしてくると、自ら「刺激が欲しい」と先輩たちに新たなオススメを要望するまでに。そしてついに萌えを理解する瞬間がやってくる。 「登場女性キャラクター全員が主人公を好きというハーレム系のアニメ『IS〈インフィニット・ストラトス〉』で、フランス人で男装のキャラクター・シャルちゃんが可愛くって。でも彼女がクライマックスにあまり出てこない! 途端にアニメがどうでもよくなり、監督にも怒りが……。そこで『あ、これがキャラ萌えなのでは!?』と気づいたんです」  いったいどこまで萌え萌えなアニメが観られるか、チキンレースのような状態を楽しむのもポイントだという。 「テレビ録画なら無料だし、レンタルDVDは一枚100円程度。一話24分程度で、手軽なのもハマった理由の一つ。初心者は少し前の、評価が定まった作品から観るのがいいと思います」 ●オッサンでも萌える! どこまで観られるかチキンレースを楽しむべし! 取材・文・撮影/加藤カジカ 古澤誠一郎 木谷誠(OfficeTi+) 林泰人(本誌) ― 40男が[秘めた夢]に挑戦してみた ―
謎の彼女X 1

“よだれが”、わたしと椿くんをつなぐ“絆”―――正体不明で予測不能な恋愛ストーリー

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