2020年までに江戸城天守閣の再建は可能なのか【コラムニスト木村和久】

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その104 ―

 東京オリンピックまであと4年ちょっと。いい機会なので、以前から囁かれていた江戸城天守閣再建問題を改めて考えてみたい。すでにNPO法人で「江戸城天守を再建する会」というのがあり活発に活動している。興味のある方はそちらのホームページを見てくだされ。

2020年までに江戸城天守閣の再建は可能なのか【コラムニスト木村和久】

写真は「江戸城天守を再建する会」ホームページ

 そもそも江戸城にはなんで天守閣がないのか? それは明暦の大火で消失して、そのままだったから。明治は廃仏毀釈運動が盛んだった時代、その流れで、城なんて二束三文で売られていた。天守閣再建を考えることは、時代に逆行していると思われていたのだ。日本各地の天守閣をぼちぼち再建しだしたのは、昭和に入ってから。昭和6年には大阪城天守閣が再建、そして戦後、経済が良くなってから名古屋城天守閣再建(昭和34年)、会津若松城天守再建(昭和40年)と天守閣再建ブームが起きる。

 そして今、空前の外国人観光客が倍増しているインバウンド&爆買いブームが到来している。日本の首都の皇居を見来る外国人観光客も沢山いる。その人たち向けに、江戸城天守閣を再興し、首都東京の観光の目玉に出来ないかと思う。現在皇居を見に来る観光客は、二重橋と小さな櫓を見て、しぶしぶ江戸情緒を感じるしかない。そこに巨大な天守閣が現れたら、びっくりしたなもう状態になるのは確実だ。

 実は小学生の頃、プラ模型で江戸城再建をすでに果たしている。子供だからでかい城を造りたがる。まず姫路城や大阪城を作ると、あとの城はさほどでかくないのにがっかりしたものだ。そこに突如現れたのが江戸城の模型だ。現存してないのは小学生でも分かってたが、試しに作ってみると、あまりの大きさに圧倒されたものだ。なんで大阪城は再建できて、江戸城はできないの?子供心にもそんな疑問を感じていた。観光のシンボルは、非常に分かりやすいのが大事である。「フジヤマ、エドジョウ、アキバ」でいい。造れば爆発的ヒットになるのは、間違いないと思う。

 さて具体的プランだが、もちろん天守閣は木造の江戸時代の工法に則って造り、センターに心柱を立てて、500年ぐらい持つ構造にしたい。江戸城は3回ぐらい再建されているけど、どのパターンを選ぶかは、みんなで意見を出し合って決めればいい。

 施設としては美術館か博物館を併設し、外国人に分かりやすい鎧や刀、浮世絵、伊万里焼きなどを、全国各地の徳川系美術館から集めて展示したい。欲を言えば飲食施設も和食中心にあれば、プチ江戸城テーマパークが出来るというものだ。

 予算的なことを言えば、やはり国と東京都、そしてどこか運営団体を作り、そこに出してもらう。ざっと500億円ぐらいと考えても、入場料と博物館、飲食、みやげ物で客単価3000円として、年間300万人が入れば1年の売り上げが約90億円。利益のみでも20年ほどでペイ出来るんじゃないか。

 というかそもそも江戸城天守閣の経済的波及効果は、1000億円以上と思えるので、日本全体としては相当潤うと思う。

 根拠として例を挙げるなら、最近の富士山静岡空港の大躍進である。外国人はとにかく富士山が好き。だから富士山の見える静岡空港に到着し、富士観光を楽しんだ後、新幹線で東京か京都に向かう。両方行っても構わないが、とにかく静岡が交通の要衝として便利ということで、利用者が倍増している。だから目玉観光スポットとして江戸城天守閣は、富士山と比べてもひけをとらない存在になり得ると思う。

木村和久

木村和久

 映画「メリーポピンズ」で、ジュリー・アンドリュースが、ロンドン上空を傘をさして飛んでいるオープニングシーンがあるが、眼下に見えるのはロンドンの象徴ビッグベンだ。もし東京版「メリーポピンズ」を作るとしたら、どこの上空を飛ぶか。それはスカイツリー上空ではない。やっぱり江戸城天守閣上空ですな。それぐらい江戸城は、東京のそして日本のシンボルとして必要だと思うんですが、皆さんいかがでしょうか。

■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

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