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“笑いあり涙あり”のAKBリクアワでSKE48が大健闘!若手メンバーの躍進も【リクアワ2016写真レポ】

 新年恒例の「AKB48 リクエストアワー セットリストベスト100」が東京ドームシティホールにて開催され、1月16日から18日はAKB48単独で、22日から24日は日本全国のAKB48グループが集合し、全10公演でファンを楽しませた。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1038032 AKB48 今年で9回目の「リクエストアワー」は、“楽曲の総選挙”として全楽曲の中からファン投票によりベスト100を発表していくもの。今年は初めて「AKB48単独」と「AKB48グループ」にわけて開催された。  コンサート初日のオープニング曲となった100位は『思い出のほとんど』。前田敦子が卒業する際に、高橋みなみと歌ったバラード曲を、同じく1期生の小嶋陽菜と峯岸みなみの2人が歌い上げ、2016年のリクアワが幕を開けた。  投票で曲順が決まるリクアワでは、同じメンバーが続けてステージに立つことも多く、衣装替えの合間に行われるMCも魅力のひとつ。なかでも異彩を放ったのが、宮崎美穂の冠トーク番組「みゃおの部屋」。柏木由紀らをゲストに迎え、攻めの姿勢でメンバーとのぎりぎりトークを展開。常に会場に笑いが起こっていた人気ぶりが評価され、2日目からはリクアワの“総合司会”として登場した。
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49位『純愛のクレッシェンド』ではオリジナルメンバーで1期生の高橋みなみ、小嶋陽菜、峯岸みなみが登場

 そんな宮崎の座を脅かす活躍を見せたのが、グループリクアワのトークコーナー「アイドルはみんな哲学者」でMCを務めたNMB48の須藤凜々花。『上からマリコ』でセンターを務めた絶好調の宮崎に対し、須藤も“炎上路線”のきわどい質問を連発。また、選抜経験はないというHKT48の田中菜津美も、15歳ながら攻めと物怖じしないトークセンスでたびたび会場を笑わせていた。

「単独」でも「グループ」でも健闘したSKE48

 単独リクアワの1位に輝いたのは、松井珠理奈(SKE48)のソロ曲『赤いピンヒールとプロフェッサー』だ。昨年も、センターを務める『鈴懸なんちゃら』で1位を獲得した松井珠理奈は、2年連続1位という快挙に。AKB48との兼任を解除し、SKE48に専念することを宣言した珠理奈は「これまで兼任させていただき学んだことを活かして、SKE48の松井珠理奈として頑張っていきたい」と、これからの抱負を笑顔で語っていた。
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都道府県代表“チーム8”の『47の素敵な街』は、単独で2位、グループで3位にランクインし、2015年の飛躍ぶりを見せた。4月には沖縄での2周年コンサート開催というサプライズ発表も

 フレッシュな顔ぶれの健闘も目立っている。福岡聖菜、後藤楽々、薮下柊、荒巻美咲ら各グループの若手メンバーによる新ユニット・虫かごの『さっきまではアイスティー』は83位にランクインし、オリジナルメンバーとしての初披露となった。NMB48の薮下柊は「(先輩ユニットの)てんとうむChu!やでんでんむChu!を、虫かごの中に閉じ込められるように頑張ります!」と宣戦布告。
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今年のリクアワでは唯一の楽曲披露となったNGT48は、加藤美南らがMCコーナーでも初々しさを発揮。早くも新潟の万代エリアは劇場オープンで街に活気が出ているという

 1月10日に劇場がオープンしたばかりのNGT48によるご当地ソング『NGT48』も38位に。1年前のリクアワで結成が発表されたNGT48は、センターの加藤美南によるアクロバティックな技を含むステージを披露。98位『てもでもの涙』では、NGT48の北原里英と柏木由紀によるパフォーマンスで活躍を誓った。  今年はチーム8の飛躍も目立っていた。代表曲の『47の素敵な街』は昨年の11位から2位にランクアップし、会場と一体感のあるパフォーマンスを披露。さらにグループでも3位となり、鳥取代表の中野郁海が「グループでもベスト3に入れるなんて…」と涙で喜びを噛み締める場面も。涙を流すメンバーも多いなか、北海道の坂口渚沙は「来年こそは1位に」と、力強くさらなる飛躍を誓っていた。  グループの2位は、SKE48の『僕は知っている』。メンバー全員が参加したカップリング曲が2位に輝き、大矢真那が「2位という大きな順位をいただきびっくりです。ありがとうございます」と、会場にいないメンバーの気持ちも代弁し感謝の言葉を述べていた。SKE48からは、昨年卒業した松井玲奈のソロ曲『枯葉のステーション』を後藤楽々が披露し、玲奈の卒業コンサートで歌われた『2588日』が75位にランクインすると、松井玲奈から映像でメッセージが寄せられた。
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10年の活動でAKB、SNH、SKEを渡り歩いた宮澤佐江。卒業後は48メンバーで初めて帝国劇場の舞台に立つ

 SKE48の快進撃はこれだけにとどまらない。1位に輝いたのは、卒業を発表した宮澤佐江の代表曲『奇跡は間に合わない』。宮澤のラブコールにより卒業した野中美郷との夢の共演が実現。宮澤は喜びと感謝を全身で表すかのように、10年間磨き続けたダンスで存分に魅せ、持ち前の明るさと笑顔でファンの声援に応えていた。  パフォーマンス後には、10年間グループの活躍に貢献してきた宮澤佐江の卒業コンサートが、愛知県の日本ガイシホールで開催されることがサプライズ発表され、宮澤の目には涙も。3月31日にはSKE48劇場で卒業公演が、AKB48 2期生10周年の記念日である4月1日には「2期生10周年記念旧チームK特別公演」が開催される。  宮澤と同じ2期生の小林香菜は単独リクアワで、現在はNMB48の梅田彩佳もグループリクアワでそれぞれ卒業を発表。在籍する2期生全員がいよいよ卒業することに。小林の卒業発表時には、同期の卒業生・秋元才加がサプライズ登場するなど、今年のリクアワはAKB48の2期生にとってもサプライズが目白押しとなった。  笑いあり、涙ありのリクエストアワーが今年も終了。AKB48を初期から支えてきた彼女たちの後継者となるメンバーは、どこから現れてくるだろうか。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1038038 3月3日 宮澤佐江卒業コンサート前夜祭 会場:日本ガイシホール 3月4日 宮澤佐江卒業コンサート 会場:日本ガイシホール 3月31日 SKE48 劇場卒業公演 4月1日 2期生10周年記念 旧チームK特別公演 ©AKS <取材・文/北村篤裕>
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