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[上から目線野郎]を撃退する方法

◆同じ土俵で戦ったらこっちの負けなのです
伊東 明

伊東 明氏

 無意味に上から目線の相手と対峙すると、ついついイラッとして感情的になってしまいがち。なんとかうまい対処法はないものか。そこで伊東明氏に、【上から目線野郎】たちとストレスなく、上手に付き合う方法について伺った。 「まず、一番大切なことは、絶対に感情論で話をしないこと! 感情的になっている相手に、感情論で話しても通じません。なにより相手と同じ目線になったらこっちの負け! 上から目線な相手と対峙する際は『こんなに子供っぽい発言をしていることに気づかないなんて、かわいそうな人だな』と、こちらが一段上の“大人の上から目線”を持つことが大事ですね」  相手の言葉に腹を立てているうちは、まだこちらも感情的になっている証拠。あくまで冷静な対応が好ましいということだ。では、具体的な対処法としては? 「彼らが妙に上から目線な発言を言い出したら、そこで怒ったり嫌な顔をするわけではなく、『へぇ、そうなんだ』『それはすごいね』と、とにかく一度は受け入れてあげる。間違いを指摘したいとか叱りたい場合でも、とにかく一度は相手の意見を受け入れてあげる。ここが重要です! すると相手は『あ、こいつは味方なんだ』『いい人なんだ』と思い込むので、その後の付き合いがすごくラクになるはずです。ツボさえ押さえれば、すごく扱いやすい人たちではあるので、そこまで邪険にせず、『うまく使ってやろう』ぐらいの気持ちで接してあげるといいと思いますよ」  バカとハサミは使いよう。敵ではなく有効活用できる相手とみなして、うまく味方に引き入れるのが賢い方法ということだ。 【伊東 明氏】 心理学者。東京心理コンサルティング代表取締役社長。近著『「人望」とはスキルである』(光文社)が好評発売中 ― [上から目線野郎]を撃退する処方箋【4】 ―
「人望」とはスキルである

人望のあるなしは、才能や性格で決まるのではない。

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