僕が東スポの「包茎擁護」記事を後押しする6つの根拠【永遠の思春期ライター・山田ゴメス】

 ベッキー・SMAP・清原……と、やるせない事件が目白押しで、連日殺伐とした後追い報道がメディア上を埋め尽くすなか、一服の清涼剤のごとく、じつに微笑ましいミニ・ニュースが、ちょっと前の東スポに載っていた! タイトルは、

「包茎男子に復権のチャンス!?『皮つきの方が気持ちいい』調査結果」

 いったいどーいうことなのか、よくよく読んでみると……?

僕が東スポの「包茎擁護」記事を後押しする5つの根拠 不潔・早漏……などと、常にネガティブなイメージが先行し、男子力選別の大きな判断基準とさえ化している包茎。日本人男性は約6割が仮性包茎だというデータもあり、公衆の小便所や温泉で肩身の狭い思いをしている読者もさぞかし多かろう。ところが! 東スポによると「今年は包茎ブームがくるかもしれない」というのだ!!

 とりあえず、その問題の記事の抜粋部分を読んでみてほしい。

[最近、泌尿器科医の専門書に掲載されたリポートによると、包皮のある男性とない男性の両方と性交経験がある女性にアンケート調査を実施したところ、多くの女性が「包茎ペニスのほうが気持ちいい」と回答したという。包皮が挿入時の動きをスムーズにし、ピストン運動で得られる快楽に一役買っているからだという。一方、包皮のない男性は快楽を得るために激しいピストン運動が必要となり、動きが乱暴になり女性に不快な思いをさせるとのこと。(中略)「包茎には早漏のイメージがあると思います。その通り、包皮は多くの感覚神経が集まっている性感帯なのです。これを切除してしまうと本来の快楽を得られなくなってしまいます」]

 まず、タイトルにある「復権のチャンス」に関しては、皮をかぶった男子が過去一度でもイニシアチブを握った時期があったっけか……あたりが甚だ疑問だったりもするのだけれど、日本人男性の過半数を大きく上回るとされる「かぶき者」ならぬ「かぶり者」たちにとっては、降って湧いてきたような“朗報”であることに間違いない。

 なにを隠そう、このゴメス記者もかなり早い時期からの生粋たる「包茎擁護論者」で、15年ほど前には「皮被りは天然のコンドーム!」などと、勢いだけでイメージオンリーのデマをあちこちの若年男子向けのマニュアル雑誌で書き飛ばしていたものだが(あまりの擁護っぷりに、包茎手術の広告がバカにならない収入となっている雑誌からは、原稿を全ボツされたこともある)、あながち的外れでもない「皮かぶり男子優位の法則」も、ホンのいくつかは提唱していなくもなかったのである。

 とくに以下の6つのゴメス・ロジックは、我ながら言い得て妙だと自分を褒めて差し上げたい。

・「包茎は不潔」という呪縛から逃れるため、行為前はズルムケ男子より念入りに洗浄する

・包茎というコンプレックスを抱いているがゆえ、それを克服するためズルムケ男子より性行為に対する創意工夫(クリエイティビティ)がある

・包茎が早漏となる可能性はたしかに高いが、女性は早漏よりむしろ遅漏を嫌う傾向が強い

・性行為を商売とする一部の女性を除く一般の女性は、案外「包茎」がどういうものなのか、正確に理解していない

・余り皮を上手に使いこなすと、ザーメンやおしっこが飛び散りにくい

・見た目で可愛さをアピールできる?

 ちなみに、東スポは

[この論文を多くの女性が認識することで包茎男子の需要も増えるかもしれない。]

 と、相変わらずの無責任かつ投げやりな論調で最後をくくっているが、この論文が多くの女性の目に止まり“認識”までしてくださるとは到底思えないので、及ばずながら男女問わずの広い読者層を誇るここ日刊SPA!で、あえての援護射撃として、今回キーボードを叩いた次第であった。 <取材・文/山田ゴメス>

【山田ゴメス】
山田ゴメス1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。また『解決!ナイナイアンサー』のクセ者相談員の一人でもある。日刊SPA!ではブログ「50にして未だ不惑に到らず!」(http://nikkan-spa.jp/gomesu)も配信中。著書『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社)も好評発売中!

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