麻薬取締官や警察はどうやって捜査情報を集めているのか?職質の基準は?

あるときは市民の“オイタ”を見抜くため、またあるときは世相にブームを巻き起こしたりと、その道のプロたちが対象となるものを読み解く&トレンドを生み出すためのネタ元をリサーチした!

【麻薬取締官・警察官】
医療機関やSuicaの利用履歴まで徹底的に洗われる!


 覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された、元プロ野球選手の清原和博容疑者。今回の逮捕劇は、清原容疑者宅の家庭ゴミ(一説によると体液が付着したもの)から覚醒剤の成分が検出されたことがきっかけとなり、警視庁が家宅捜索に乗り出したという流れだ。

清原和博公式ブログより

清原和博公式ブログより

 こうした薬物に関する捜査は、警視庁だけではなく厚生労働省でも行われており、麻薬取締官・通称マトリという職業が存在する。薬物事件は見抜くのが難しそうだが、どうやって情報を集めるのだろうか。元マトリA氏に聞いた。

「匿名のタレコミもありますが、逮捕された容疑者から情報が流れることがほとんどです。その内容は、密輸ルートの情報や、バイヤーの車種・車両ナンバー、売人の顔写真など。信憑性があるかどうかは調べてみないとわかりません」

 警視庁では2年ほど前から清原容疑者をマークしていたとのことだが、麻薬捜査には通常どのくらいの期間がかかるのだろう?

「ケース・バイ・ケースなので、何とも言えません。ただ、著名人だと社会に対する影響力が強いので、逮捕されると今回のように大きなニュースになりますが、薬物の個人使用であれば、使用量はたかが知れています。その人を捕まえるより、その先にいる売人、さらには密輸元を一掃することのほうが重要なんです。時間をかければかけるほど、情報はたくさん集まります。そのため、対象者を泳がすこともよくある話です」(A氏)

 ほかにも、不正な使用がないか、医療機関を定期的にチェックしたり、常習者は薬物の調達のためならわざわざ地方へ頻繁に行くことから、宿泊施設や交通機関の使用履歴も重要なネタ元となる。

麻薬取締官や警察官が捜査の“ネタ元”にする情報源とは? また、マトリは薬物事件に限って警察官と同じ権限が与えられており、そうした情報をもとに捜査を進める。

「マトリは張り込み、尾行なども行います。家宅捜索では、捜査官の一人がタンスの中を捜しながら、別の捜査官がその対象者の視線を盗み見ていることも。視線があちこちに動く人や異常に汗をかいている、大きな荷物を持っているなど、挙動不審な人には、声をかけることもありました。でも、職務質問するのは稀ですね」(同)

 職質といったら、成人男性なら一度はされたこともあるだろう。ちなみに警察官の場合、どういった人に職務質問するのだろうか? 

「スーツを着ているのに髪形がそぐわない、体の大きさや風体に合わない服装をしているなど、全体の雰囲気や荷物、服装、髪形、体形などを見て、アンバランスな人に声をかけます。また、警察官を見て表情を変えたり顔を隠したりする人も、何かあるのでは?と感じます。ピンポイントな犯罪でいうと、昼間の住宅街を私服で歩いている30~40代の男性は、空き巣の下見の可能性がある。あとは雨が降ると自転車を盗む人が増えるので、雨が降った後に自転車に乗っている人には職務質問することがあります」(警察関係者)

 マトリも警察官も、勘がものをいう職業。プロの観察力が、もっとも大きな情報元なのかも?

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