“明らかに安いバス”は事故の危険性が高い。交通事故のプロが断言

 思いがけない不慮の事故によって命を落とす日本人の数はなんと年間約4万人。予想だにしない人生終焉のリスクとどう向き合うべきか、真剣に考えてみたい。ここでは、昨今話題となった「バス事故を防ぐ方法」について考察したい。

交通事故のプロが断言「格安バスは必ずどこかで無理をしている。削減できるのは人件費ぐらい」

軽井沢スキーバス転落事故の現場。車体は大きくひしゃげ、事故の大きさを窺い知ることができる(写真/時事通信社)

“命を預ける”立場の我々がとるべき行動とは?


 今年1月に発生し、若者を含めた15名の死者と26名の重軽傷者を出す大惨事となった軽井沢スキーバス転落事故は、数年前から問題となっていた「格安バスの危険性」を改めて浮き彫りにした。こうした場合“命を預ける”立場にある我々だが、主体的にリスクを回避する術はあるのか? 交通事故調査機構代表の佐々木尋貴氏に話を聞いた。

「まず、他と比べて“明らかに安い”バスは選ばないのが基本です。価格が安いということは、必ずどこかで無理をしている。バスの場合、削減できるのはもう人件費ぐらいしかないんです。十分な教育や健康管理を受けていない運転手が長時間の労働を重ねれば、事故の危険性は当然高まります。あとはネットなどの口コミをチェックするのもひとつの手ですね。また、三ツ星認定のバスは、安全性に対する意識が高いというひとつの目安になるはずです」

⇒【画像】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1055597
(日本バス協会の認定する「三ツ星」ステッカー)


日本バス協会の認定する「三ツ星」

日本バス協会の認定する「三ツ星」や全国個人タクシー協会の認定する「マスター(三ツ星)」は、安全な交通機関を選ぶひとつの指標になる

 バスに乗車した後でも、我々にできる対策はあるという。

「少しでもおかしいと思ったら運転手に声をかけるべきです。『ちょっと速度出し過ぎじゃないですか?』『フラフラしてませんか?』。そんなひと言があれば防げた事故もたくさんあるはずなんです」

 ドライバーにこんなことを言うのは少し気が引けるかもしれないが、それで自分を含めた大勢の命が守れるなら安いものだ。 <取材・文/週刊SPA!編集部>

【日本交通事故調査機構・佐々木尋貴氏】
交通事故の調査や検証などを行なう日本交通事故調査機構の代表取締役。元交通警察官で、数々の事故現場を調査してきた実績を持つ

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