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肉フェスの鶏肉やジビエ食材の「食中毒感染リスク」は、食品横流しや偽装事件より怖い

最近はパック詰めの鹿肉がスーパーで並ぶようになり、ジビエ食材が消費者にも浸透。ただし、野生ゆえに一定のリスクがあることは否定できない

最近はパック詰めの鹿肉がスーパーで並ぶようになり、ジビエ食材が消費者にも浸透。ただし、野生ゆえに一定のリスクがあることは否定できない

 また、最近はジビエブームで鹿肉など野生の鳥獣肉を購入できるようになっているが、「出どころ不明の鹿肉、猪肉を生食するのは危険」と指摘する。 「細菌だけでなく、E型肝炎ウイルスや寄生虫に感染して亡くなる事故も発生しています。いくら新鮮な肉でもイコール安全と考えるのは危険。ジビエに限らず、カンピロバクターでも新鮮な肉ほど菌数が多いんですが、微生物は見えないだけに怖いですね。一部飲食店にはジビエの生肉料理を出す店もあるようですが、個人的にオススメはできませんね。
山崎 毅氏

山崎 毅氏

 もちろん、しっかりと加熱さえしていれば細菌・ウイルス・寄生虫はすべて死滅するので、鍋料理などは問題ないでしょう。さらに今年は新型のノロウイルスも確認されています。生牡蠣での感染者が毎年多いのですが、感染に気づかず集団食中毒を起こすこともあるので、加熱されたものを食すのが安全です」 【山崎 毅氏】 ’60年生まれ。食品コンサルタント。NPO食の安全と安心を科学する会理事長。食の安全とリスクに関する科学的情報を伝えるため、幅広い啓蒙活動を行う ― [死亡リスク]をゼロにする技術 ―
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