若者の覚醒剤離れ「今やシャブはダサい存在でしかない」

「清原和博シャブで逮捕」の報は、イイ年こいた男が子供のおもちゃで遊ぶ情けなさがにじみ出ていた。だが、薬物専門家たちの話を聞くと、どうも今どきの覚醒剤は、若者の娯楽アイテムではなくなっているらしい。

若者の覚醒剤離れ「今やダサい存在でしかない」

※写真はイメージです

全体の総数は減少するも40代以上の検挙者は増加


 覚醒剤事件での逮捕者についての統計(※グラフ参照)によると、’01年の数字では、20代は最多で35%を超えていた。警察は平成初頭を「覚せい剤第一次乱用期」と位置づけ大規模な取り締まりを行った。’89年から’01年までは20代の逮捕者が最多だったが、’14年では40代以上が56%を占めるようになり、20代はたったの13%である。しかも逮捕者総数が緩やかな減少トレンドにあるなかで、40代は2613人から3697人、50代以上は2006人から2486人へと、絶対数としても増えているのだ。

⇒【グラフ】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1071305

覚醒剤逮捕者の推移(総数と年代別)

【グラフ】覚醒剤逮捕者の推移(総数と年代別)

「中高年の数字が増加しているのは、下からの持ち上がりという意味では当然ですが、逮捕者全体に占める比率の上がり方を見れば、これは若年層の覚醒剤離れと言うこともできます。大半の若者にとっては、今や覚醒剤はダサい存在でしかない。田代まさしさんなど有名人の覚醒剤乱用による成れの果てを目の当たりにしていますから」(薬物事件に詳しい弁護士の小森榮氏)

 ダメな先輩を反面教師にすることで、若者の覚醒剤離れが顕著になってきたというわけだ。薬物販売をシノギにする埼玉県内の暴力団構成員(43歳)も、昨今の若者には打つ手がないと嘆く。

「若い連中にシャブをやってみろと言っても怖がるんだ。中には真顔で『中毒になったら困る』って、そのくせに危険ドラッグなんかをやっている。あんなものが効いている間はヘロヘロだから車も運転できないし、人とまともに話もできない。中身も何でできてるんだかわかんないし、オレはシャブよりも危険ドラッグのほうがおっかないと思うけどね」

【小森 榮氏】
1000件を超える薬物事件を担当している弁護士。国内外の薬物事情に精通しており、その弁護経験を集約した実務書『もう一歩踏み込んだ薬物事件の弁護術』は、薬物事件に携わる弁護士のバイブル的存在

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