『ありがとう』をポイント化すれば職場の雰囲気も明るくなる

【社員交流】 ちょっと“いいこと”に対し感謝の気持ちとポイントを贈呈 成果主義が導入されてから、社員がスタンドプレーに走る、職場の雰囲気がギスギスするなど、その “弊害”も取りざたされている。会社が“不機嫌な職場”になれば、「行きたくないな」とやる気が下がるのは当然。従って今、人事の世界では職場をいかに“ご機嫌”にするかが問われている。PR会社のビルコムは、そんな「職場ご機嫌化計画」に積極的。その施策の一つが、「ビルコムモバイルバンク」だ。  同制度は、社員の誰かが何かいいことをしてくれたら、携帯電話の共有画面を通じて、それに対する感謝の気持ちとしてポイントを進呈する制度。例えば、PCのトラブルを速攻で直してくれるシステム担当者には、「先ほどは助かりました。ありがとう」なんて書き添えてポイントを贈呈する仕組みだ。 「仕事上のことだけではなく、面白い本を貸してくれたとか、いい店を教えてくれたとか、ネタはなんでもOKです。『ありがとう』の気持ちを伝えれば、お互いやる気もあがりますよね」(広報担当)  各自の持ちポイントは10。貯まったポイントは、「社内ランチ5000円分」や「1日座禅教室」など、100種類のインセンティブに交換できる。同制度構築に携わったクリエイティブチームマネジャーの山崎晴太郎氏は、同制度導入のきっかけについてこう語る。 「当社では通常の査定のほか、プロジェクトでの成果がとりわけ高い社員は表彰する制度もあります。でも、それだけだと、どうしても管理部門の人や地味ながらも周囲に貢献している人が埋もれてしまいます。そこで、成果だけでは測れない貢献に報いる制度を作ったのです」  超多忙の上、日中は客先に詰めることが多いPR業という形態上、放っておけば社員のコミュニケーションは希薄になりがち。社員同士の交流を深めるという意味でも、同制度は一役買っているようだ。 ー 我が社の最新[モチベーションUP術]【2】 ー
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