ホーガン対オーンドーフが6万1417人動員――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第61回

「フミ斎藤のプロレス講座別冊」月~金更新 WWEヒストリー第61回


 1980年代の“連続ドラマ”のストーリーラインはひじょうにシンプルだった。それまで仲よくタッグを組んでいたハルク・ホーガンとポール・オーンドーフの人間関係のもつれは、オーンドーフの「ホーガンはオレからの電話をコールバックしなかった」という発言からはじまった。携帯電話が普及していなかった時代の物語である。

写真はアメリカの専門誌『インサイド・レスリング』表紙から

ホーガン対ポール・オーンドーフのタイトルマッチ・シリーズは、1986年8月から同年12月まで約4か月間、全米23都市、合計42回にわたっておこなわれた。いわゆる“ドル箱カード”というやつだった。(写真はアメリカの専門誌『インサイド・レスリング』表紙から)

 因縁ドラマの第1週は、ホーガンとオーンドーフのあいだの緊張関係。第2週はホーガン&オーンドーフ対ムーンドッグス(レックス&スポット)のタッグマッチで、オーンドーフが試合中にいちどもホーガンとタッチをせず、ひとりでムーンドッグスをやっつけてしまうというエピソードだった。

 第3週のホーガン&オーンドーフ対キングコング・バンディ&ビッグ・ジョン・スタッドのタッグマッチでは、ホーガンとオーンドーフのタッチプレーが完全に乱れ、コンビネーション技が何度も誤爆。試合はバンディ&スタッドの反則負けに終わったが、試合終了直後、オーンドーフがホーガンをパイルドライバーでKOした。

 この短いドラマは1回のTVテーピングで収録され(1986年6月24日=ニューヨーク州パキプシー、キッド・ハドソン・シビックセンター)、編集を加えて3週間にわたってオンエアされた。放映日は翌週7月5日から同12日、同18日の3回。この“3週タメ撮りシフト”が80年代のWWEのテレビ番組づくりの基本だった。

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