島耕作の25年後は国連事務総長!?

『島耕作』シリーズ 弘兼憲史(’83年連載開始) 【作品解説】 大手電器メーカー「初芝電器産業」に勤めるサラリーマン・島耕作の活躍を描く。派閥に属さず己の信念に従い行動する島は、どんな困難も華麗に乗り切り、着実に出世。今年、初芝五洋HDの社長に就任  作者と同年齢という設定の島耕作は現在61歳。その25年後となると「働きすぎですでに他界」(44歳・女)と見る人が多い。「名誉会長 島耕作となり、本社に胸像が置かれる。除幕式に大町久美子と娘、孫に車いすを押されて登場。それが最期の晴れ舞台で、翌年死去」(39歳・男)とは、敏腕サラリーマンとしてキレイな幕引き。一方、「会長職を退任後、会社の業績が悪化して欧州資本に買収され、過去の不正経理、リコール隠し、男女関係のトラブルといった負の遺産が明るみに。『下半身にだらしない島耕作』という醜聞がマスコミを賑わせ、恥ずかしい晩年を送る」(36歳・男)てのも、数々の難局を寝技で乗り越えてきただけに、ありそうな話。「20歳の小娘を相手に大ハッスルして腹上死」(33歳・男)など“行為中に死亡”予想が多いのも島耕作らしい。  そんな性豪だから「超高級養護老人施設での晩年を描く『老人ホーム 島耕作』編に突入。施設の食堂や遊戯室でサラリーマン時代の武勇伝を語り、キレイどころの老婆をナンパ。性懲りもなく愛欲生活を送り続ける」(35歳・女)といった姿もイメージしやすい。が、「愛人の恨みを買い、社長を失脚させられるも、以前から懇意にしていた元首相の後押しで外務大臣に大抜擢。豊富な海外経験、コネクションの広さ、ありえない運のよさで、あれよあれよと出世。気がつけば『国連事務総長 島耕作』に」(24歳・男)までくると、さすがにそれはないという気も……。  と思いきや、「作中ではすでに、民間登用の大臣に誘われるシーンが描かれている」と前出・斎藤氏。「だから会長を務めた後、厚労大臣に就任して医療制度改革に取り組み、以降『環境大臣 島耕作』『外務大臣 島耕作』と物語は続きます」という予想も。さすが島耕作、何をやってもスーパーだね! ― マンガ&アニメ あの名作の[25年後]を勝手に大予想!【6】 ―
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