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たった20メートルで家の値段が大違い…子育て世帯が知りたい学区の“値段”<豊洲、富ヶ谷、本郷…etc.>

 都心回帰が進む昨今、人口移動の中心となっているのが30~40代の子育て世代だ。彼らがもっとも好むのは、買い物の利便性に加え、子育てがしやすく、治安のよいエリア。 豊洲、富ヶ谷、本郷…子どもの通学区域にこだわる親たち――たった20メートルで家の値段が大違い 具体的には、江東区豊洲や世田谷区二子玉川、渋谷区の北西部などがこれにあたる。とはいえ、彼らは居住エリアが絞れれればその中のどこに住んでもよい、というわけでもない。  以前の記事「子育て世代が住みたい街で起きている“豊洲内格差”とは何か」でも報じたように、人気の豊洲エリアでは、小学校によって児童の「環境」が異なることを意識してか、子どもの入学前に通りを挟んだわずか20メートル先の違う通学区域へ引っ越す親が存在することを紹介した(豊洲内格差)。

親がホントに知りたい学区の「値段」

 このように、子どもの通う小学校を考慮した居住地選択は、当該エリアの地価やマンション価格にも如実に反映されているという。だが、こうした通学区域別の「値段」はその生々しさからか、大手の不動産情報サイトでは掲載されない傾向にある。 豊洲、富ヶ谷、本郷…子どもの通学区域にこだわる親たち――たった20メートルで家の値段が大違い とはいえ、エリアによって人気度に差が付いているのは否定しがたい事実。  本記事では、マンション売却専門サービスを提供する「マンションマーケット」のサイトを利用して、都心の人気3地域における通学区域ごとのマンション売価を打ち出してみた。  各地図中にピンが立っているのが域内でもっともマンション売価が高い小学校だ。

豊洲エリア(豊洲小、豊洲北小、豊洲西小)

 以前も取り上げた江東区豊洲エリアでは、通学区域による価格差が顕著だ。 ▼豊洲北小学校 地図:https://goo.gl/maps/ECVyv7xgTVS2
 2007年の開校以来、児童数が増え続ける一方の豊洲北小エリアのマンション売価は平均平米単価が80.0万円でトップ、次いで築地市場移転後に大規模な開発が期待される豊洲西小エリアが73.9万円と約6万円の差をつけて2位。  一方、旧住民が多く住む豊洲小エリアは63.9万円と、上位2校に比べて明確な差がつく結果に。 ⇒【資料】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1072166 江東区

渋谷エリア(富ヶ谷小、幡ヶ谷小、上原小ほか)

▼上原小学校 地図:https://goo.gl/maps/JFW1YXBR8H42
 渋谷区北西部は、富ヶ谷をはじめとして安倍総理大臣ら有名人が多く住む高級住宅地として知られる。  エリアの通学区域別のマンション売価を見てみると、トップの上原小は平均平米単価が87.9万円、次いで富谷小が79.1万円なのに対し、甲州街道を挟んで北側の笹塚小は57.8万円と、1位と約30万円の差がついている。だが、両校の距離はわずか2.5km。ここまで如実に差がでるとは、実に生々しい。 ⇒【資料】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1072171 渋谷区

文京区エリア(千駄木小、柳町小、根津小ほか)

▼柳町小学校 地図:https://goo.gl/maps/Sgfdz4LQ7e82
 東京大学をはじめとして、教育機関が充実している文京区。最近では古民家をリノベーションしたカフェや雑貨店が建ち並ぶ谷根千エリアへの注目も高まっているが、かねてより子育て世代に人気のエリアとして知られている。 ⇒【資料】はコチラhttps://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1072176 文京区 そんな文京区でも、ミクロに見てみるとやはり通学区域によって人気に差が出ていることがわかる。小石川1丁目にある柳町小エリアが平均平米単価80.2万円なのに対し、東京大学の裏手にある谷根千エリアの根津小が69.8万円、千駄木小が62.4万円。全体的に東京大学より西側の価格が高い傾向にある。   *  *  *  個人の居住地選択がここまで「値段」として反映していることに驚く者も少なくないだろうが、これはあくまでマンション売価の話。家族によって子育ての方針も異なれば最適な居住地も異なる。  不毛な親同士のマウンティングは終わりなき競争心と自己顕示欲を肥大させるだけ。親世代にはくれぐれも冷静に居住地選択をしてほしいものだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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