恋愛・結婚

上野の学生キャバ嬢が就職しても“夜のお仕事”を辞めない理由

学生キャバ嬢として働いた女子大生が、OLキャバ嬢へ

「最近の上野は、私みたいな昼職との掛け持ちキャバ嬢が多いですよ」  都内の有名私大生時代から上野でキャバ嬢をしているマリさん(24歳)は、現在Webメディアの会社で正社員として働きながら、同じ店に週2回出勤している「OLキャバ嬢」だ。  数年前まで、上野は東京の他の繁華街に比べてキャストが全員学生というのを売りにしているキャバクラが目立っていた。だが最近では、そんな学生キャバ嬢が卒業して一般企業に就職するも、そのままOLキャバ嬢として夜職を続けるケースが増えている。 「学生時代は新宿でも働いてましたけど、ノルマが厳しいからフル出勤できるプロじゃないと続かない。アフターとか同伴とか、昼間働いてたらできないですから。その点、上野ではノルマ一切なしでのびのび働かせてもらってますね」(マリさん)  キャバ嬢の「昼職」の定番と言えば、コールセンターや事務の派遣社員、美容師やショップスタッフだが、最近はマリさんのように正社員としてバリバリ働きながらもキャバクラに出勤している女性が目立っているという。特にユルい職場環境の上野ではそれが顕著だ。 「うちの店には大手食品メーカーの総合職で営業をやっている女の子もいますよ。関西の有名大学出身で、転勤で東京に来たんだけど、友達がいなくて夜が暇だから始めたって聞きました」(ユウカさん・24歳)  最近はワーク・ライフ・バランスが重要視されるようになり、正社員でも残業を少なめにさせる企業が増えたのもOLキャバ嬢が増えた一因かもしれない。  ユウカさん曰く、「暇だから」というライトな理由でキャバクラに勤めるOLの女性たちは、お金に困っているわけではない。そのため、彼女たちの多くは男性客に営業LINEをほとんどしないという。だがそのぶん、本当にフィーリングが合うと思った男性客とはビジネス度外視で、食事やカラオケに出かけることも珍しくない。 「単純に楽しいから、社会人になっても続けています。昔みたいに金銭的に苦しいから働いているって子もいるにはいますが。上野のお店に来てからは、相性のいいお客さんとは友達みたいに遊んだりしますよ。あと、接客中に昼の仕事の話をするコが多いですね。仕事の話をしたほうが、話が広がったりアドバイスをもらえたりするし、『明日が早いから』という理由で気軽にアフターを断りやすいというメリットもあるんで」(マリさん)
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ノルマもなし。枕営業もなし。では、客にもたらされるメリットは?
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