スポーツ

“レッスルマニア3”ホーガン政権ピーク――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第65回

 第1試合にラインナップされたタッグマッチでは、リック・マーテル&トム・ジンクが“カウボーイ”ボブ・オートン&ドン・ムラコを下した(マーテルがムラコをフォール)。元AWA世界ヘビー級王者マーテルは、WWEでは前座のワン・オブ・ゼムだった。  第2試合のビリー・ジャック・ヘインズ対ハーキュリース・ヘルナンデスのシングルマッチは両者リングアウトで、ミゼット・レスラー4選手が出場した第3試合のミックスド6人タッグマッチは、ヒルビリー・ジム&ハイチ・キッド&リトル・ビーバーがキングコング・バンディ&ロード・リトルブルック&リトル・トーキョーに反則勝ち。第4試合の“キング”ハーリー・レイス対ジャンクヤード・ドッグのシングルマッチは、レイスがフォール勝ちを収めた。  グレッグ・バレンタイン&ブルータス・ビーフケーキは、ジャック&レイモンドのルージョー兄弟を下し(第5試合)、ロディ・パイパーの“引退試合”としておこなわれたパイパー対アドリアン・アドニスのシングルマッチ(第6試合)は、パイパーがスリーパーホールドでレフェリーストップ勝ち。  “1984体制”のキーパーソンのひとりだったパイパーがビンス・マクマホンと衝突をくり返すようになったのはこのころで、映画俳優への転向を宣言したパイパーはその後、復帰―引退―復帰のドラマを何度も演じることになる。  ブレット・ハート&ジム・ナイドハート&ダニー・デービス(レフェリーからレスラーに転向)対ダイナマイト・キッド&デイビーボーイ・スミス&ティト・サンタナの6人タッグマッチ(第7試合)は、D・デービスがサンタナをフォール。1990年代のWWEの主役となるブレット・ハートは、この時点ではまだ中堅クラスのヒールというポジションだった。
次のページ right-delta
ブッチ・リード対ココ・B・ウェアのシングルマッチ(第8試合)は…
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ