“名タッグチーム”は偶然の産物?――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第69回

WWEオフィシャル・ブログラム

80年代のWWEはタッグチームの宝庫だった。写真は“ヒットマン”ブレット・ハート&ジム・ナイドハートのハート・ファウンデーション(WWEオフィシャル・ブログラム表紙より)

 1980年代後半のWWEはタッグチームの宝庫だった。“ヒットマン”ブレット・ハート&“アンビル”ジム・ナイドハートのハート・ファウンデーションが、宿命のライバルといわれたブリティッシュ・ブルドッグス(ダイナマイト・キッド&デイビーボーイ・スミス)を下してWWE世界タッグ王座を獲得したのは1987年1月26日のことだ(フロリダ州タンパ)。

 ハート・ファウンデーションがリック・マーテル&ティト・サンタナに敗れ、同王座を失ったのはこの年の10月27日(ニューヨーク州シラキュース)。マーテル&サンタナもそれからわずか5カ月後、アックス&スマッシュのデモリッションにベルトを明け渡した(1988年3月27日=ニュージャージー州アトランティックシティー)。

 マーテルとサンタナのコンビにはストライク・フォースというチーム名がついていた。このタッグチームはじつは即席コンビで、もともとはマーテルとトム・ジンクのコンビがカンナム・コネクション(カナダとアメリカのコネクション)として活動していたが、ジンクがWWEを退団したため、サンタナが――カンナムのトレードマークだった白タイツ、白のリングシューズを着用して――このポジションを引き継いだ。

 デモリッションはWWE版ロード・ウォリアーズといったタッグチームだった。チームリーダーのアックスは70年代から80年代にかけては“流星仮面”マスクド・スーパースター(本名ビル・イーディー)として活躍したベテランで、スマッシュはNWAクロケット・プロでは“にせロシア人”クラッシャー・クルシチェフ(本名バリー・ダーソウ)を名乗ったレスラー。それまでまったく接点のなかったふたりの大型レスラーが、ある日、ウォリアーズ的なキャラクターに変身した。

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