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「この女、かっこいい!」――46歳のバツイチおじさんは影のあるクール美人に心を奪われた〈第21話〉

ドレスアップされた綺麗なフィリピン人女性二人と、もう一人は男性の4人で踊っていた。 俺 「うぃっす!」 馬見新 「あ!?ごっつさん。うぃっす!よくわかりましたね」 俺 「うん。ここ、一人じゃ絶対に来ないとこだね」 馬見新 「紹介します。ホーチミンのクラブで仲良くなったビーナスとそのお友達です」 俺 「ハーイ!ナイスツーミートユー」 二人組女性 「ハーイ!」 馬見新「ビーナスはこっちで英語の先生やってるんスよ」 ビーナスはフィリピン人ぽい顔でなく、どことなく日本人っぽい可愛い顔立ちをしていた。フィリピン人女性の英語の先生にはセブ島の語学学校でお世話になったので、「フィリピン人の英語の先生」というだけで好印象だった。ちなみに、結構俺の好みのタイプでもある。 もう一人の女子はノリの良い可愛い娘だった。俺はカウンターでビールを買い、男3人女2人の5人で乾杯をした。 その後、皆は1時間ほど踊っていた。46歳の俺は、さすがにそのノリにはついていけず、ビールを飲みながらその様子を眺めていた。 さっきカジノで飲んだドライマティーニとビールをちゃんぽんしたせいか、少しばかり酔ってきた。 すると、もう一人の男性がこっちに気を使って来てくれた。 話をしてみると、やたら表情が豊かで、どこかゲイっぽかった。酔った勢いで「もしかしてゲイなの?」と聞いてみると「そうだよ」とキュートな笑顔を返してきた。
バツイチおじさん第21回

ビーナスのフィリピンの友達とゲイの友達

その後、クラブを出るともう一軒行こうという話になり、皆でトゥクトゥクに相乗りした。時間は深夜2時近く。5分ほど走ると、暗がりの中から突如、歓楽街が現れた。娼婦がたくさんいるお店もあれば、中華系の雰囲気のいいレストランや日本食のお店もある。 「これがプノンペンナイトか!」
バツイチおじさん第21回

カンボジアの首都・プノンペンの歓楽街

トゥクトゥクを降りると、皆で寂れたバーに入った。奥にはビリヤード台が置いてある。 俺は皆と離れ、一人カウンターに座った。カウンターの中には5~6人の若いカンボジア人の女子がいた。どうやら、売春をする店ではないようだ。まぁ、考えてみたら、フィリピン人女子が売春をするお店に俺らを連れてくるメリットがない。 すると、カウンターの前にいた女の子の一人が『立体の五目並べ』のようなゲームをやろうと話しかけてきた。
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女の子「勝負しようよ!」
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