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NWAが“レッスルマニア4”と同日・同時間帯に特番生中継――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第79回

ザ・レスラー

NWAクロケット・プロはWWE“レッスルマニア4”と同日・同時刻にケーブルTV特番“クラッシュ・オブ・チャンピオンズ”をオンエア。NWA世界王者リック・フレアーと45分時間切れドローを演じたスティングは一夜にしてメインイベンターの座にかけ上がった(写真は米専門誌「ザ・レスラー」表紙から)

 1988年はWWE=ビンス・マクマホンとNWA=ジム・クロケットJrが最後の闘いを演じた1年だった。  WWEは1987年11月、NWAクロケット・プロの年間最大イベント“スターケード”(11月26日=イリノイ州シカゴ、UIPパビリオン)に“サバイバー・シリーズ”第1回大会(同=オハイオ州リッチフィールド、リッチフィールド・コロシアム)をぶつけた。PPVとPPVが有料視聴世帯数を争った初めてのケースだった。  1988年1月、WWEはNWAクロケット・プロのPPV“バンクハウス・スタンピード”(1月24日=ニューヨーク州ユニオンデール、ナッソー・コロシアム)と同日・同時刻にケーブルTV特番“ロイヤルランブル”(同=カナダ・オンタリオ州ハミルトン、コップス・アリーナ)を全米生中継した。  USAネットワークがオンエアした特番“ロイヤルランブル”は8.2パーセントの高視聴率をマーク。NWAクロケット・プロにとってニューヨーク進出第1弾となった“バンクハウス・スタンピード”は1万8000人収容のナッソー・コロシアムに6000人を動員したが、興行的には惨敗。PPV契約世帯数も10万世帯程度に停滞した。
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3度めの“電波戦争”
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