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被災地のボランティアでやってはいけないことは?――「熊本地震」の災害支援ボランティア募集が開始

 14日から続く「熊本地震」で20日現在、死者は48人、重軽傷者は1千人以上に。震度1以上の地震は610回を超え、熊本県を中心に12万5千人余りが避難している。被災地では、災害支援ボランティアの受け入れ態勢が整備されつつある。
東日本大震災

東日本大震災における災害派遣活動より(※陸上自衛隊HPから)

 熊本市社会福祉協議会は、被災者の復旧作業を支援するボランティアの募集を22日から始めると発表。被害の大きかった益城町でも21日からボランティアセンターを開設し、菊池市では19日に開設され、初日に約60人が登録したという。  ボランティアの主な業務は、被災した住宅での家具の片付けや粗大ごみの運び出し、土砂の撤去など。汚れてもよい服、長靴、飲み物、弁当、タオル、帽子、マスク、軍手などを準備し、食事や宿泊先は各自で手配する。  しかし、ボランティアは事前の準備がないまま参加すると、かえって救援活動の妨げとなり、迷惑をかけてしまうこともある。ボランティアとして被災地の復旧に貢献するにはどんな心構えが必要なのだろうか? 東日本大震災の発生以降、岩手県釜石市でボランティア活動を続ける男性に話を聞いた。 「今の熊本は急性期にあたり、ハード面での支援が多く行政規模で慌ただしく活動しているので、ボランティアとしてまずは“自己責任・自己完結”の基本姿勢が一番大切になってくるかと思います」  ボランティアには現地での食事や宿泊場所が用意されないため、事前に確保しておく。食事の写真をTwitterに投稿した毎日放送のアナウンサーのアカウントが炎上し謝罪する事態となったように、食事などを自分で用意することは基本だ。
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被災者のプライバシーに配慮
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