人気脚本家・古沢良太「『そんなに大したものを書いてない』っていつも思ってます」

 映画、ドラマにヒットを連発する脚本家・古沢良太。このほど公開される映画『スキャナー 記憶のカケラを読む男』では、主演に野村萬斎を迎え、モノに触れることで残留思念を読み取る異能者を主人公にして一風変わったミステリーを書き下ろした。人気脚本家が明かす“アイデアの源泉”と“知られざる素顔”に迫った。

古沢良太

古沢良太

――『ALWAYS 三丁目の夕日』ほか数々のヒット作を手掛けてきたわけですが、ご本人的にはとくに自信作となると、どの作品になるのでしょう?

古沢:ないんですよね。『三丁目の夕日』にしても、監督がとてもよい仕事をされた結果であって、自分としては、そこまでの手ごたえはない。いつも「もっとああすればよかった」という後悔ばかりです。恥ずかしくて自分の関わった作品を見返したり、脚本を読み返したりすることもまずしません。

――意外ですね。登場人物のセリフ回しが特徴的な古沢作品ですが、例えば、役者のアドリブでセリフが変えられることに抵抗感はありませんか?

古沢:それはまったくありません。思った通りに演じてもらっても、イメージと違っても、どっちもうれしい。今回の萬斎さんのアドリブなんて、自分が想像した以上の説得力がありましたから。「こんなふうに演じるんだ」って驚きがありました。ただ、俳優が勝手にやったことで僕が批判されるときは、ちょっとだけ腹が立ちますけど(笑)。

――本作では、「記憶」というものがひとつのキーとなります。古沢さんにとって、記憶とはどのような存在でしょうか?

古沢:同じ出来事なのに、みんなが違うように記憶していることってありますよね。「こうであってほしい」という誰かの“願い込み”の記憶が混濁されて、それぞれの心にそれぞれの形で記録されているというのが、非常に愛おしく感じます。だからこそ争いも起こるし、非常に厄介なものでもあるとも思います。

――ご自身の記憶力のほどは?

古沢:それが全然、大したことがないんです。すぐ忘れちゃう(笑)。

次ページプロの脚本家になってから一番悔しかったことでも?

週刊SPA!4/26号(4/19発売)

表紙の人/ 松岡茉優

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!

橋本マナミ&峰なゆか。セクシー美女の渇きを潤す理想の男とビールとは?

橋本マナミ&峰なゆか。セクシー美女の渇きを潤す理想の男とビールとは?
sponsored
◆別れた男と再会したとき「やっぱり忘れられない……」と言われるとグッとくる(橋本マナミ) 「私は基本的に年上の男性が好きなんです。40代、50代の男性…

連載

ばくち打ち/森巣博
番外編その3:「負け逃げ」の研究(21)
メンズファッションバイヤーMB
「ユニクロU」の絶対に買うべきベスト3を発表【発売前レビュー】
山田ゴメス
「紅音ほたる急逝」から真剣に考える、AV女優はなぜ短命なケースが多いのか?
オヤ充のススメ/木村和久
キャバクラか風俗か――。人生最大の問題に終止符を
フミ斎藤のプロレス講座/斎藤文彦
“レッスルマニア11”の主役はだれだ?――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第185回(1995年編)
英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅
「パソコンもカメラも買い直すしかない」――46歳のバツイチおじさんはインドのシリコンバレーを目指した
原田まりる
尾崎豊で意気投合し、タクシー代がタダになった夜
大川弘一の「俺から目線」
もう、アリンコになってしまいたい――連続投資小説「おかねのかみさま」
プロギャンブラー・のぶき「人生の賭け方」
「婚活宣言」したら44歳オヤジのモテ度が100倍になった!プロギャンブラー直伝“婚勝”シリーズ第4弾
フモフモ編集長の今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪
東京五輪でチケットなしでも“絶対生観戦できる鉄板競技”とは?
おじさんメモリアル/鈴木涼美
「顔じゃなくて知性で女を選ぶ」男の無知性
僕が旅に出る理由 in India/小橋賢児
北インド秘境で「宇宙に住んでいる」と実感した——小橋賢児・僕が旅に出る理由【最終回】

投稿受付中

バカはサイレンで泣く 投稿受付中
佐藤優の人生相談 投稿受付中