コンビニ、吉野家、電車内で仕事する。外出時のスキマ時間に使える最強ビジネススポット
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「ノマド」という言葉が流行する十数年前から、自宅も持たずにあらゆる場所をオフィス化して仕事をしてきたという編集者の松浦達也氏。そんな「外仕事のプロ」である松浦氏に、気になるノマドスポットについて聞いてみた。
「最近、短時間の作業時によく使うのはコンビニのイートインスペース。滞在費も安く済むし、電源がある店も多い。喫茶店やファミレスなどがない地方や郊外でも、意外とこのタイプのコンビニがあるケースも多いので助かりますね」
そして、松浦氏が「今後注目」と期待するのが、今年3月に恵比寿にオープンしたカフェ風「吉野家」。
「これまでの吉野家になかったセルフ式コーヒーやコンセント付きの席もあり、パソコン仕事をすることも可能。今は恵比寿店のみですが、今後店舗数が増えれば作業場所として人気が出るのでは」
一方、カフェや無料施設に移動するにはちと時間が足りない。そんなスキマ時間ができたとき、松浦氏がよく利用するというノマドスポットが「電車」だ。
「1時間前後時間が空いたときは、1周1時間ほどで戻ってこられる山手線が便利。電車内の適度な雑音も心地よいし、邪魔もされない。また、普通の飲食店では寝られないですが、電車内なら仮眠を取ることもできますしね。また、20分未満の細かい空き時間ができたときは、駅のホームのベンチなどで作業して時間をつぶします」
ただ、公共施設で仕事をするときは、いくつかの注意点も。
「パソコン作業時は、隣の人に覗かれないように少しモニターを手前に倒すようにしています。あと、キータッチは、周囲の迷惑にならぬようソフトタッチを心掛けます」
どこでもオフィスになりえるからこそ、自己管理を徹底することが正しいノマドのあり方なのだ。
【松浦達也氏】
編集者。馬場企画代表。料理ユニット「給食系男子」など、フードアクティビストとしても活動。肉の専門家としても活躍しており、近著に『大人の肉ドリル』(マガジンハウス)など
取材・文/江沢 洋 高城 武 藤村はるな 小原美千代(本誌)
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