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“新発売”アルティメット・ウォリアー――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第84回

 ホーガンとサベージとエリザベスの長編ドラマが起承転結の“承”を迎えた“サバイバー・シリーズ”(同11月24日=オハイオ州リッチフィールド、リッチフィールド・コロシアム)のオープニング・マッチでは、ウォリアーはブルータス・ビーフケーキ、ブルー・ブレーザー(オーエン・ハート)、ジム・ブランゼル、サム・ヒュートンとタッグを組み、ホンキートンク&バッドニュース・ブラウン&グレッグ・バレンタイン&ロン・バス&ダニー・デービスと5対5イリミネーション・マッチで対戦。  ウォリアーは17分50秒のファイトタイムのうちの15分以上をコーナーに待機したまま過ごし、終盤戦の2分間だけ試合に参加し、リング内に残っていたヒール・サイドのバレンタインとバスをたてつづけにフォール。“加工”されたケタちがいの強さを観客にアピールした。ビンスは、キャリアが浅いウォリアーを徹底的に“隔離”することでその商品価値を守ろうとしたのだった。(つづく)
斎藤文彦

斎藤文彦

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