仕事

高学歴社員は生きづらい!? プライドが人生を狂わせることも

 36歳まで契約社員とはいえ、ビジネスの一線で働いていた田宮さんは衝撃を受ける。スーツ姿で出社してロッカーで作業着に着替える自分がバカらしくなった。会話といえば、野球か風俗。それでも仲良くなろうと、野球の話題をふったという。 「会社が大阪だったので『PL学園の野球部が今夏で休部になっちゃいますね』と話題を振ったら『えっ、そうなの? 俺、阪神しか興味ないから』と言われて、トーク終了。政治や経済の話なんてできないし、芸能もニュースを見ていないから弾まない。だから、週刊ジャンプを読んで『ワンピース』の感想を言い合うしかないんですよね」  ほかの社員たちとすべてに噛み合わないと感じた田宮さんは、親の反対を押し切って退社。今は東京に戻り、次の職を探しているとか。 「大卒であることを気にしたことはなかったけど、高卒者の中に入ったとき、やっぱり学歴ってあるんだな、と思いました。親には申し訳ないですけど、働けないですよ」  38歳にもなって贅沢な気もするが、学生時代に必死に勉強してようやく受かった偏差値68の上智大学法学部卒というプライドが田宮さんの人生を狂わせたのは間違いない。学歴ミスマッチな職場は時に過酷な試練を与えるようだ。 <取材・文/日刊SPA!編集部>
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週刊SPA!5/3・10合併号(4/26発売)

表紙の人/ 波瑠

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