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ニコニコ超会議2016で流血沙汰に発展…厄介ピンチケ(無法アイドルオタ)を恐怖のどん底に陥れた最強セキュリティ集団BONDSを直撃!

BONDSの現場統括責任者が語る事件の真相

 これまでBONDSがアイドル系のイベントを担当することはあまりなかった。  逆に多かったのは、地下格闘技やアウトローが集まるクラブイベントなどの「リスクの高い現場」。そこでは、「流血騒動やトラブルは日常茶飯事」だったという。 「相手が刃物を向けてくることもあるし、集団で襲撃してくることもある。集団で向かってきて揉みくちゃになった場合、警備をしているのか乱闘しているのかわからない状態になってくるんですよ。そういう場合、さすがに警察を呼ぶことになりますけどね。でも、警察を呼ぶのは最後の手段にしたいというのが本音です。主催者側に迷惑がかかりますから」(BONDSの現場統括責任者)

見るからに強そうで威圧感たっぷりのBONDS職員たち

 口頭で注意しても聞く耳を持たない。手を掴んで退場を促しても、殴りかかって抵抗してくる。残念ながら、そういった観客も中にはいる。では、どう対処するのが正解なのか? そこで警備会社の姿勢が問われてくると、BONDSの現場統括責任者は語る。あくまでも毅然とした態度を取らないとダメだというのだ。 「たとえばハローワークでオジサンたちを募集しているような警備会社では、現実問題、とてもじゃないけど対応できない……そういう危険な現場もあるんです。そこで、うちにお声かけいただくというパターンが多い。うちは現役の格闘家や元警察官、元自衛隊員が揃っていて、年齢的にも若い隊員が多いですから。トラブル対処も慣れていますしね。今はBONDSの名も売れてきたので、ファッション感覚で入りたいって言ってくる若い奴らも多いんです。だけど、一番大事なのは根性とか気合の精神面ですね」  BONDS職員は各々が普段からジムで鍛え上げている上に、月に1回は本格的な護身術のセミナーを開催している。そこで刃物を持った相手への対処法などを徹底するのだという。まさに常在戦場。危機管理能力も抜群。イキがっているだけの厄介ピンチケとは、覚悟の量が違っていた。 「当たり前の話ですけど、お客様に対して殴る・蹴るの行為は絶対NG。今回だって“チョークスリーパーをかけて絞め落とせ”なんていう指導は会社としてもしていない。ただ、中には執拗に警備員へ暴れてくる方もいるわけですよ。そうした場合、相手が暴れて他のお客様にご迷惑をかけないように“制圧”する必要も出てくる。なので、今回の件も“行き過ぎた過剰防衛”という認識は持っていません」  BONDSの基本的な姿勢は、同社を必要とするクライアント(=主催者)のニーズに応えて警備にあたるというもの。イベントによっては「立っているだけでいいよ」と言われることもあるし、「容赦なく締め出してください」と言われることもある。今回のニコニコ超会議に関しては、事前の打ち合わせ段階で「注意してもなお迷惑行為を働く人は、退場させてください」という要望があった。  そういう意味で、BONDSは完璧に仕事を全うしたといえる。 「他のお客様の迷惑になるような行為に対し、警告を与える。それに対して反抗してくる人もいる。そこで相手の言いなりになっていたり、腰が引けちゃっていたら、それはもはや警備ではないですよ。席を案内するだけなら、係員でもできる。迷惑な人も制圧できてこそ、警備員ですから」

昨年末のRIZINでエメリヤーエンコ・ヒョードルと戦ったシング・心・ジャディブもBONDSにかつて在籍(「DEEP」HPより)

 可愛い女のコに声援を送るだけのアイドル現場で、なぜこんな屈強な男たちに頼らざるをえないのか? おそらくではあるが、イベント主催者側も厄介ピンチケの暴走行為に業を煮やしたため、BONDSに警備を依頼したと推測される。BONDS統括責任者は「私たちもアイドルイベントに慣れていない部分があるのはたしかですが……。今回の一件がきっかけになって、業界はもちろんのこと、ファンの人たちも“警備とは何か?”という問題について改めて考えるきっかけになってくれれば幸いです。ご来場して頂いた皆様が、何事もなく安全に楽しんで帰って頂く事。それが警備を行った上で我々にとって一番の幸せ(使命感)なんです」と締めた。  一方で厄介ピンチケもやられっぱなしで黙っているとは思えない。現に動物園界隈には、ジムで肉体を鍛え始めた者もいるという。「こうなったら、魔咲斗くん(ピンチケ最強と噂される猛者)に立ち上がってもらうしか……」と力なくつぶやく声もある。また、今回の事件を機に厄介ピンチケでは内ゲバが起こっているという情報もある。「アイドル戦国時代は終わった」とも一部で言われる中で、怒った今回の遺恨劇。憎しみが連鎖する血の抗争は、どのアイドルだって望んではいないはず。平和的な解決を望みたい。〈取材・文/日刊SPA!取材班〉
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