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WWE対WCW“ナッシュビルの乱”――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第90回

 WWEはこの前夜、場所も同じくナッシュビルのミュニシパル・オーデトリアムでノーTVのハウスショーを開催。アルティメット・ウィリアー対リック・ルードのインターコンチネンタル選手権、ザ・デモリッション対ボスマン&アキームのWWE世界タッグ選手権、ブレット・ハート対カート・ヘニングの3試合をトップカードにラインナップした。  興行の終盤には同夜、インディアナ州インディアナポリスでのハウスショーを終えたばかりのサベージ、テッド・デビアス、ブルータス・ビーフケーキ、ジェーク“ザ・スネーク”ロバーツの4選手が国内線でナッシュビルに移動し、プログラムに記載されていないボーナス・マッチをおこなった。全試合が終了したのは午前1時過ぎだった。  WWEの全編5時間のハウスショーは7950人(興行収益=7万6000ドル)、WCWのPPV“ミュージック・シティー・ショーダウン”は5200人(同=3万7000ドル)の観客をそれぞれ動員した。  WWEのハウスショーが予定時間を大幅にオーバーしたため、翌日のWCWのPPVはコンサート用の舞台設営が遅れ、カメラ・リハーサル、音響設備のリハーサルも混乱した。ビンスは観客の目にはふれないところでWCWに大きな打撃を与えたのだった。(つづく)
斎藤文彦

斎藤文彦

※この連載は月~金で毎日更新されます 文/斎藤文彦 イラスト/おはつ ※斎藤文彦さんへの質問メールは、こちら(https://nikkan-spa.jp/inquiry)に! 件名に「フミ斎藤のプロレス講座」と書いたうえで、お送りください。
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