「ご当地グルメ観光列車」ブームに東京・埼玉を走行する西武鉄道が参入するワケとは?

 今や、全国的なブームとなっている「ご当地グルメ観光列車」。昨年から今年にかけても、北は北海道の『ながまれ号』(いさりび鉄道/5月28日運行開始)をはじめ、『のと里山里海号』(のと鉄道)や『ながら』(長良川鉄道)、さらには観光列車の大本山である九州からは『ある列車』(JR九州)が名乗りを上げるなど、まさに全国津々浦々で新たな観光列車が誕生するほどの過熱ぶりを見せている。

 一般に、大都市圏よりも地域人口が少ない地方鉄道が経営戦略のひとつとして運行するのが主流とされる観光列車だが、そんななか、人口過密帯である埼玉・東京をベースに関東圏の交通網を支える西武鉄道が、今春4月17日より同社“初”となる観光電車『西武 旅するレストラン 52席の至福』の運行を開始した。

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「ご当地グルメ観光列車」ブームに東京・埼玉を走行する西武鉄道が参入するワケとは?

4月17日より運行されている西武の観光電車『西武 旅するレストラン 52席の至福』。内外装のデザインは建築家・隈研吾氏が手掛けている

 池袋~西武秩父間などを約3時間かけてゆったりと走行する同電車は、「ブランチコース」と「ディナーコース」の2つの運行プランを設定。西武線沿線の代表的観光地である「秩父」をモチーフに装飾された車両で、一流シェフが手掛ける趣向を凝らした和・洋・中の各料理が堪能できるという、とにもかくにも“贅沢尽くし”のプログラムが世間の耳目を引き、チケット発売直後から予約殺到の盛況ぶりだという。

「ご当地グルメ観光列車」ブームに東京・埼玉を走行する西武鉄道が参入するワケとは?「現時点(4月末)でブランチコースは6月末まで満席状態という嬉しい状況です。お客様の年齢層としては、時間にゆとりのある50~70代の方が主流ですが、今後は働き盛りの、とりわけ若い女性にも多く利用して頂けたらと考えています。網棚、吊革のない電車に乗って気兼ねなく優雅な時間を過ごすことはもちろん、忙しい日常では味わえない癒しの空間のなかで、自然豊かな秩父の魅力を再発見して頂けるはずです」

 こう話すのは、西武鉄道運輸部スマイル&スマイル室・旅客誘致企画担当主任の川崎範雄さん。一風変わった名前の同部署が担うのは、「観光電車の企画や西武線沿線での鉄道イベントを通じて、普段は電車にあまり乗らない方々の休日利用などの需要を底上げしていくこと」だというが、昨今、鉄道各社がバラエティに富んだ観光列車を数多く運行している状況下、それに対するかたちでオリジナリティ溢れる同電車を完成させるに至るには、西武線沿線が抱える環境的難点をいかに克服するかが最大の障壁だったという。

「そもそも、西武鉄道は通勤通学のいわゆる“定期内運行”のウェイトが大きく、観光面での事業は比較的薄いという現況があるんです。それというのも、西武線沿線には取り立てて景観の良い場所が少ないからで、例えば池袋から飯能までは住宅街が延々と続き、その先の飯能から西武秩父までは高麗川(こまがわ)の渓流に沿っての景観もあるにはあるが、それを遮るかたちでトンネルが数多く点在していて、十二分には楽しめない。つまり、山あり谷ありの大渓谷を縫って走る他社の観光列車のように、ただ純粋に電車を走らせただけでは到底、太刀打ちできないという現実がありました。結果、その難点を払拭するべく『52席の至福』は生まれたのですが、そのベースとなったのは、やはり通常は約80分で走行する特急電車の区間を、あえて時間をかけて運行するという『贅沢』を創り出したこと。これにより、通常の電車では体験できない“唯一無二の観光電車”を実現できたと確信しています」

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