ユニクロでレザーベルトを買ったら「できすぎ」で驚いた!【ファッションバイヤー・MB】
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第75回目をよろしくお願いします。
以前、記事「ユニクロで『これを買ってはいけない!』ランキング」でワースト5位としてベルトを挙げ、「革製品は素材が命。ユニクロの革ベルトはデザインがシンプルなだけに素材の安っぽさが目立つ」なんてことを書いたのですが……。
いつの間にかレザーがイタリア製に切り替わっており、全面的に打ち出すようになっていました(笑)。
実際に実物を買ってみると、以前のレザーとは比べものにならないほど良品になっています。使用しているレザー工場は「オーソニア社」などイタリアでも有名どころ。価格は1990円から2990円などの低価格ですが、他ブランドでオーソニア社のレザーベルトを出そうと思ったらデザイン代の安いネームバリューのないブランドであっても5000円はするでしょう。この価格で提供できるアパレルは日本中探してもないはずです。
レザー小物はレディースと違い、メンズはシンプルデザインが好まれます。財布やベルトはごちゃごちゃと装飾があるものほど安っぽく感じる一方、良品であるほどシンプルデザインです。デザインがシンプル、となるとモノの良し悪しは「素材」で決まります。ベルトなどのレザー小物はとくに、ツヤ感や風合いがモロに伝わるため「素材命」なところがあり、中国産の粗悪なものとイタリア産の高級レザーではツヤ感や風合いがまるで異なるのです。チラリ見えたときに差を感じさせるでしょう。
今回は数あるユニクロのイタリアンレザーベルトのラインナップのなかからオススメを2つピックアップしました。
▼ドレス用に縫製糸も見えないシンプル仕上げのモデル
●イタリアンレザーノーステッチベルト 2990円(+税)
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1106996
ビジネス用ならコレで十分。たまにビジネスシーンでもゴツいバックルやヴィンテージ調のレザーをつかっている人がいますが、あまりにもミスマッチ。街着のカジュアルであれば「ミックススタイル」はアリですが、ドレスは隙なく格好つけるのがセオリー。ビジネススーツにはスニーカーよりドレスシューズ、リュックよりブリーフケース、ノーネクタイよりシルクタイです。ビシッと完璧にまとめるのがスーツスタイルですから、ベルトもカジュアルなものを選ぶのは禁忌です。
こちらはステッチ(縫い糸)もなくバックルもシンプル。スーツに使う小物らしいデザインで華奢な雰囲気。ツヤ感は元々強めですが植物性のタンニンなめし加工により使い込むほどに深いツヤが期待できます。
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