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中学生の自殺は17年ぶりに年間100件を超えていた…大型連休明けには注意

中学生の自殺は17年ぶりに年間100件超を記録

 日本の年間自殺者は全体として減少傾向にある。1998年以降、14年連続で3万人を超えていたその数は、2012年から4年連続で3万人を割り、2015年は2万3971人に。人口全体では自殺が抑制されつつあるにもかかわらず、中学生の自殺傾向は強まっているようだ。  警視庁公開のデータによると、2015年の中学生の自殺による死亡は年間102件で、1998年以来17年ぶりに100件を超えたことがわかった。さらには自殺死亡率(10万人あたりの自殺死亡者数)は、過去最多の記録を更新し続けている。  今月末の伊勢志摩サミットに参加するG7のうち、15~34歳の死因の1位が自殺というのは日本だけ。他国では事故や病気が死因の1位であり、自殺の死亡率はアメリカやフランス、カナダの約2倍、ドイツやイギリスの約3倍、イタリアの約4倍である。若年層の自殺はG7でも圧倒的に多いのだ。その原因について「他国のように、ストレスの対処法を教育で教わっていないからではないか」と国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所自殺予防総合対策センターの山内貴史研究員は分析する。 ⇒【グラフ】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1107958
G7

G7のうち、若年層の死亡率で「自殺」が事故を上回るのは日本だけ

 中学生のみならず、高校生の自殺死亡率も、1991年以降は概ね増加傾向にある。2015年には高校生だけで年間241件の自殺死亡事案が確認されている。
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連休明けは自殺者が増える傾向に
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本連載をまとめた「ドン・キホーテのピアス」第17巻。鴻上による、この国のゆるやかな、でも確実な変化の記録

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