「テラスハウスの一員になろう」――46歳のバツイチおじさんはイケメン&美女集団に溶け込もうとした【第23話】

46歳のバツイチおじさんによるノンフィクション巨編「世界一周花嫁探しの旅」、今回の滞在地も5か国目カンボジア・プノンペンです。前回、ミステリアスな美女、エラとの悲しい別れを経験したバツイチおじさん。シェムリアップへ向かうバスの中から夕陽を眺め、一人静かに涙を流したのでした。今回、アンコールワットにほど近いシェムリアップという街で新たな出会いを経験するのですが……。悲しい別れを経験し疲れ果てたボロボロおじさんの珍道中、今回も期待を裏切らないズンドコ展開がさく裂します!

英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅」【第23話 瞳をとじて】

カンボジア・プノンペンからシェムリアップに向かうバスの中から見た夕陽はとても綺麗だった。
それを見ていると、なぜか涙が流れた。
失恋の悲しみでもない。
寂しさでもない。
なんの涙かわからない。
どんな感情かもわからない。
今まで味わったことのない感情に自分自身も驚いていた。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1108450

カンボジア・プノンペン~シェムリアップ間のバスから見た夕日

バスがカンボジアのシェムリアップに近づく頃には空も暗くなっていた。
スマホを取り出しTwitterを開くと、夕陽の写真投稿に「いいね」が押されていた。
「やっぱこの夕陽、綺麗だよな」
誰が「いいね」を押してくれたのかが気になりアカウントを見てみると、シティープレミアムゲストハウス@シェムリアップという名前だった。どうやらシェムリアップの日本人宿のようだ。
宿のTwitterの投稿を見てみると楽しそうな日本人の写真がたくさんある。
「きっと何かの縁だ。ここに泊まってみよう。久々に日本人と喋りたいし」
そのままスマホで宿の予約をした。

夜の8時30過ぎ、カンボジアの古都シェムリアップに到着。
街は、アンコールワットに続く遺跡群がライトアップされ、静かで綺麗な街だということが一目でわかった。
バスの中から宿への到着予定時刻のメッセージを入れる。すると【到着場所にトゥクトゥクで向かいに行きますよ】というメッセージがきた。
「すごい、ゲストハウスでこんな待遇は旅して初めてかも!」
軽く感動し、ありがたくその申し出を頂戴した。

夜9時、真っ暗なバス停に到着。英語をしゃべれるトゥクトゥクドライバーが来てくれていて、宿まで送ってくれた。
宿は1人で夜に探せば1時間はかかるかな?というほど少しわかりにくい場所にあったが、正面玄関はキラキラとライトアップされお洒落な雰囲気だった。
中に入るとカフェテラスみたいなとこで6~8名の20代前半日本人とおぼしきイケメンと美女たちが何かを熱く語り合っている。
チェックインを終え、受付でビールを買い、8ドル部屋のベッドに腰を下ろした。

「さっきの若者たちの感じ、どこかで見たことあるな。・・・・・・何だろう?」

思い出せない。
おっさんあるあるだ。
脳の奥まで探ってみた。

「……あ! あいのり?? いや、あいのりよりも若い。しかもイケメン&美女……。そうだ!! テラスハウスだ!」

『あいのり』も『テラスハウス』もフジテレビの恋愛番組だが、テラスハウスのほうが新しく、今風の涼しい風が吹いている印象がある。
さっき出会った男女にテラスハウスで見たワンシーンを投影した。
ホーチミンでは、日本人宿にいた旅人のあいのり的なノリが肌に合わず、思わず逃げ出してしまった。
今度は、あいのりよりさらに若いテラスハウスのノリだ。
46歳おっさんにはかなり厳しい若者青春文化。
男と女の友情。
恋。愛。
仲間と恋愛がどっちが大切?

「…………そのノリ、20年前に卒業したんですけど。テラスハウス的ノリって、大丈夫か俺?」

不安な気持ちを冷えたビールで流し込み、シェムリアップ初日の夜は早い眠りについた。

次ページ翌朝、カフェテラスに朝ごはんを食べに行くと…

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