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「テラスハウスの一員になろう」――46歳のバツイチおじさんはイケメン&美女集団に溶け込もうとした〈第23話〉

パブストリートにつくと、屋台でゴキブリや蛇などゲテモノ料理を見たりして3人で盛り上がった。 ホーチミンの食あたりの件があるので今回は遠慮して食べなかったが、いい話のネタにはなった。

シェムリアップの歓楽街 パブストリート

屋台で売られているゴキブリらしき食べ物

屋台で売られている蛇の唐揚げらしき食べ物

それから、雰囲気がよさそうなレストランバーに入り、3人で乾杯した。 南国の開放感からか、女子大生2人も結構飲む。 飲みっぷりも最高に可愛い。 会話は異様に弾み、店を変え3次会に向かった。3次会はこじんまりとしたバーだ。 女子大生2人は少し酔っ払ってきて、異様にテンションが高くなった。 その様子を見て、少し危険だと思い、2人に釘を刺すことにした。 俺 「いい?ここは海外の夜で日本と違うから、酔いつぶれたりしたらダメだよ。はぐれても危険だから3人で一緒に帰るんだよ!」 女子2人組 「はーい!」 俺 「オッケー。じゃあ、何か頼む?」 女子2人組 「テキーラ!!」 俺 「え? ここからテキーラ?? 大丈夫?」 女子2人組 「大丈夫、大丈夫。ごっつさんもテキーラね」 俺 「え? 俺、テキーラ苦手なんだよね」 女子2人組 「ダメダメ。みんなで乾杯ね。テキーラ飲んだらクラブ行こうね!」 その後、何杯もテキーラの一気は続いた。 しかし、俺は明治大学出身の酒豪。 男臭い明大生にとって、一気はただの日常風景。 「これぐらいで潰れては男がすたる」 俺は、彼女たちが酒を飲みすぎていないか? お水は程よく飲んでるか? などをチェックしながら酒をあおった。 海外で節度を持って飲むのは、大人のマナーだ。 その後、3人でクラブに行くことになった。 女子大生2人組は道を歩いてる途中、他のレストランから流れてくる音楽を聴き、その場で小刻みにダンスをすると「いえ~い」と叫び、盛り上がっていた。 「…この状況、ちょっと危険かも。次のクラブに行って少したったら、連れて帰ろう」 歩きながら、そう心に決めた。 やがて、パブストリートの中心にある大きな4階建てのクラブに入った。 平日なのに白人やローカルな人々で盛り上がっている。

パブストリートにあるクラブ

女子2人組 「ごっつさん、一緒に踊ろうよ~」 俺 「いや、俺、年だからいいよ。2階のソファーで座って飲んでるわ。2人で楽しみな!」 女子2人組 「えーーーちょっとだけ踊ろう! ね?」 可愛い女子大生2人組が、そう言うならならしょうがない。 俺は若い頃を思い出し、マイケル・ジャクソンのスリラーで練習したブレイクダンスを踊った。 女子2人組 「いえーーーい! ごっつさん面白い~」 なんかウケてる。 やるじゃん俺。 いけるいける。 最近の女子大生はイケメンよりおもしろおじさんのほうが好きなのかもしれない。 俺はたしかな手応えを感じていた。 ところが、数分後――。 「あれ、おかしいな? 体がいうこときかない」
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どうやら、テキーラの一気と…
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