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元サラリーマン、「農家への転職」を後悔。支援制度があっても現実は悲惨だった

 しかも、「消費者の顔が見える形で売りたい」と直売や小売店・飲食店に直接卸す形にこだわり、農協には加入していない。そのため、農協からの支援もないという。 「確かに、支援が受けられるのは大きいですが栽培作物も自由に決められず、年配の農家が多いので人間関係も面倒なんです。それに移住した地域は閉鎖的なところがあり、近所の農家ともあまりいい関係ではないんです。農地を買う前にその辺をもう少しリサーチしておけばよかったんですけど」 農家 経営的には最初から完全につまずいてしまったが、それでも家族を養わなければならない。 「冬場は建設作業員として働いていますが、それ以上に辛いのは次男が『東京に帰りたい』とグズること。でも、今になって農家をやめるわけにもいかないので……」  支援制度があっても数年で独り立ちできるほど甘くないようだ。 ― 悲惨な40男の挑戦 ―
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