スポーツ

競泳とは大違い!人気競技だと思っていたシンクロは日本選手権でもガラガラだった件

~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第26回~  フモフモ編集長と申します。僕は普段、スポーツ観戦記をつづった「スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム」というブログを運営している スポーツ好きブロガーです。2012年のロンドン五輪の際には『自由すぎるオリンピック観戦術』なる著書を刊行するなど、知っている人は知っている(※知らない人は知らない)存在です。今回は日刊SPA!にお邪魔しまして、新たなスポーツ観戦の旅に出ることにしました。  東京五輪を現地で見られそうな穴場競技を探す本連載。「どう考えても穴場」という競技を徐々に狩り尽くす中、「思いがけず穴」という意外性を求める時期がやってきました。ひょっとしたら人気かもしれない、でも穴っぽい気もする。今回は、そんな賭けをしていきます。  今回訪れたのはシンクロナイズドスイミング。 「えっ、シンクロって人気ありそう」とパッと思うような人気競技、のはずです。  五輪でも毎回テレビで中継されていますし、メダルもたくさん獲りましたし、人気がないわけがない。射撃とかボートとかロクすっぽ映りもしないのと同じ土俵に乗るワケがない。そう思うのは当然です。  ただ、よく考えてみてください。シンクロ、見たことありますか? テレビではよく見ますが、シンクロ現場というのはトンと見る機会がありません。学校にシンクロ部はなかったし、地域のリーグ戦とかも聞いたことがない。「昨日シンクロ見てきたわー」という友人もいないでしょう? 「この人気、もしかして張り子の虎かもしれんな…」  幾多の経験によって、磨かれてきた穴場レーダーが確認をうながしてきます。  一見、人気があるっぽいけれど、本当は違うんじゃないのか、と。  僕はその実態を確かめるべく、日本最高峰の戦い「第92回日本選手権水泳競技大会」に向かいました。日本一を決める大会を東京でやる、コレ以上の試金石はありませんからね。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1115928

向かうのは、おなじみの辰巳国際水泳場

 コチラの会場は競泳の日本選手権が行なわれ、東京五輪でも使用される競泳界の本丸。先だっては、北島康介さんがリオ五輪の出場権を逃し、「レベルたけぇ」と引退の言を残した場所でもあります。競泳関係の大きな大会は大体ココで行なわれるので、個人的にも何度も足を運んだ場所です。  まず第一違和感として襲ってくるのが人の気配のなさ。通常なら最寄りのコンビニで買い出ししている観戦客や、入場口前でたむろするファンの姿があるもの。しかし、この日は誰もいない。本当にいない。小さな売店がわずかに「何かやってます」感を出すだけで、だーれもいない。競泳の全日本選手権を見たときとはまったく違う空気感です。

入場口前には人の姿がまったくない

わずかにイベント臭を醸す、閑散とした売店

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2000円を支払って中に入ると驚くべき光景が!
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※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら

自由すぎるオリンピック観戦術

スポーツイベントがあるごとに、世間をアッと言わせるコラムを書き続ける、スポーツ観戦ブログ『フモフモコラム』の中のひとによるオリンピック観戦本

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