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ビンスが“CNNラリー・キング”でヒヤリ――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第121回

プロ レスリング・イラストレーテッド

ビンス・マクマホンはCNNの人気トークショー番組“ラリー・キング・ライブ”に ゲスト出演し、ホーガンの“ステロイド疑惑”を否定した。(写真は米専門誌「プロ レスリング・イラストレーテッド」表紙より」

 スキャンダルのスパイラル現象は“魔のバレンタイン・デー”からはじまった。ミズーリ州セントルイスのジ・アリーナで開催されたハウスショーにセイトルイス市警の警官とFBI捜査官が“捜査令状”を持って現れ、選手グループとスタッフの荷物検査をおこなった(1992年2月14日)。FBIは、“テキサス・トルネード”ケリー・フォン・エリックがコカインを所持しているという情報を入手していた。  バックステージへの立ち入り検査では違法薬物は発見されなかった。ケリーはこの2週間まえに体調不良を理由に全米ツアーを欠場し、当日はセントルイスには来ていなかったが、これとは別件でテキサス州リチャードソンのドラッグストアで日付を修正した処方せんを使って薬剤を購入しようとして薬事法違反と文書偽造の現行犯で逮捕されていた(同2月8日)。  ケリーの父、フリッツ・フォン・エリックはビンス・マクマホンの自宅に電話を入れ「息子を帰してほしい。薬物依存症の治療が必要」とWWE退団を申し入れ、ビンスはケリーの契約解除を承諾した。しかし、テキサスへ帰ったケリーはリハビリ入院を拒否し、そのままゆくえをくらましてしまった。
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それから2週間後には…
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