エンタメ

女優・広瀬アリス「編集者になったら自分をさらけ出す暴露本をつくってみたい」

――広瀬さんに最近起こった、ちょっとした“事件”を聞かせてください。 広瀬:この前、傘をなくしました。ビニール傘でいろいろな柄があってかわいい傘だったんですけど…。朝、雨が降っていたから持っていって、帰りは晴れてて、どこかに置いてきちゃったんです。それも覚えてなくて、気づいたら「ない!」みたいな。もう、大事件です! お気に入りだったから…。 ――御手洗先生のような推理で探してみる、というのはどうですか? 広瀬:いや、もう諦めます(笑)。御手洗先生みたいには解決できない。 広瀬アリス――撮影現場での玉木宏さんの印象はどうでしたか? 広瀬:すごく気さくな方です。現場を和ませてくれたり。みゆき自身が、御手洗先生に「先生、先生」ってすごくいく役だったんですけど、グイグイいきやすい空気にしてくれたり。物語はずーんと重い感じですけど、現場はわいわいと和やかで楽しかったです。 ――今回の役どころで演技にこだわりを持って意識したところは? 広瀬:みゆきは原作にないキャラクターですが、あえて“違和感”があるように演じました。正直、「どうしようかな」と悩んでたんです。でも、あえて違和感があって、なじんでないほうが面白いなと思って、御手洗先生と真逆のテンションで演じて、バランスをうまく取れるといいなという気持ちで演じました。 ――今後、女優さんとしてどういう存在になっていきたいという目標は? 広瀬:「どうなりたい」というのはなくて、「自分は自分」だと思っています。まず自分の引き出しを増やして、いろんな役をやりたいという気持ちだけなので、「ああいうふうになりたい」「こういう存在でいたい」というものはないのですが、ただ女優として常にステップアップしていきたいと思います。 ――子どもの頃から、女優さんになりたいという気持ちはあった? 広瀬:まったくなかったです。やめる気満々でした。でも、それがだんだん楽しくなってきて、気づいたら「やめる」という感情がなくなって「楽しいな」と思い始めて今に至りますね。 ――最後に、映画の見どころを聞かせてください。 広瀬:3つの事件は一見して無関係そうだけど、実は1つの事件に複雑に絡まっていて、大きな1つの事件になっている。それを解く御手洗先生のスピーディーな謎解きは見ていて爽快感がありますね。みゆきはオリジナルキャラクターで原作とはちょっと違いますが、その世界観は全然変わらないので、原作ファンの方にも楽しんでいただける作品だと思います。事件がなぜこんなに複雑に絡み合っているのかというのも、映画を観たあとに「なるほどね」ってすっきりして帰れる作品なんじゃないかな。もちろんテンポのよさと爽快感はあるんですけど、広島県福山市で撮影したからこその、街の雰囲気もすごくなじんでいて、「なんかいいなぁ」ってどこかほっこりできる作品にもなっています。 <取材・文/北村篤裕 撮影/西田周平(24dakun)>
1
2
おすすめ記事