エンタメ

デスマッチに命をかける漢たち~不動のカリスマ・葛西純

――葛西さんのデスマッチ観とは? 「42年間生きてきて、自分が一番、人に誇れるもの。だれにも負けねえと思えるもの。それは好きという気持ちであるかもしれないし。自分を一番、表現できるものです」 ――正岡大介選手が「死ぬ気でデスマッチやります」と言ったとき、「死ぬ気でデスマッチやってどうする。生きるためのデスマッチを教えてやる」とおっしゃいました。その意味とは? 「リングに上がって死ぬんなら、その辺の自殺願望がある女子高生や兄ちゃんでもできることですから。死ぬかもしれないという状況の中に飛び込んでいって、生きて帰るのがプロのデスマッチファイターです。死ぬのは簡単に死ねるんですよ。生きることのほうが難しい」 ――葛西さんのようになりたい、葛西さんを超えたい、というデスマッチファイターが後を絶ちません。でも、超えることができないのは、なぜなんでしょうか? 「無理ですよね、私は私ですから。葛西純のようになりたい、でも葛西純にはなれない。葛西純を超えたい。でも葛西純イコール、デスマッチですから。デスマッチで葛西純を超えることはできないんです」 ――「イコール、デスマッチ」という人が、今後出てくる可能性はありますか? 「ないです。私で終わらせます」  葛西純という、圧倒的なカリスマがいる。超えたくても超えられない。他のデスマッチファイターはそれでも尚、超えたいと思っているのだろうか。次回につづく。 <取材・文/尾崎ムギ子 撮影/尾崎ムギ子、安井信介 ※試合> ■FREEDOMS:http://pw-freedoms.co.jp/ ■「unchain night!」8月11日(祝木) 新木場1stRING大会 開場18:30 開始19:00
尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko
1
2
3
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート