「この子を連れて帰るなら、俺たち全員分のお金をお前が払えよ」――46歳のバツイチおじさんはアラブの荒くれ者に難癖をつけられた【第24話】

46歳のバツイチおじさんによるノンフィクション巨編「世界一周花嫁探しの旅」、今回の滞在地はタイ・バンコクです。前回、カンボジアのシェムリアップに実在した「テラスハウス」がまぶしすぎてまったく馴染めなかったバツイチおじさん。テラスハウスを離れ、以前、旅に疲れ果て“沈没生活”を送ることになったバンコクに再び戻ってきたのですが……。恋するバツイチおじさんのズンドコ珍道中、今回は久々にある出会いを果たします!

「この子を連れて帰るなら、俺たち全員分のお金をお前が払えよ」――46歳のバツイチおじさんはアラブの荒くれ者に難癖をつけられた英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅」【第24話 恋する惑星】

カンボジア・シェムリアップのテラスハウスを去り、12ドルの格安のバンでタイのバンコクに向かった。二回目のバンコクだ。たった1300円ちょっとで国境を越えられるのだから安いものである。

「この子を連れて帰るなら、俺たち全員分のお金をお前が払えよ」――46歳のバツイチおじさんはアラブの荒くれ者に難癖をつけられた

カンボジア・シェムリアップ~タイ・バンコクの国境を越えるバツイチおじさん。隣はフランス人

「この子を連れて帰るなら、俺たち全員分のお金をお前が払えよ」――46歳のバツイチおじさんはアラブの荒くれ者に難癖をつけられた

カンボジアとタイの国境で入国審査

これでタイ・ベトナム・カンボジアと東南アジアをぐるっと一周したことになる。
国境を越えバンコクの高層ビル街を見るとなんだか懐かしい感じがした。
バックパッカーの聖地カオサン通りでバスを降り、バーガーキングで腹を満たす。
そして、冬物を預けていたサトーンという下町にある一泊900円のゲストハウス「カーマバンコク」へ向かった。
世界一周するには真夏の国の服から真冬の国の服まで持って行く必要がある。冬物を詰め込んだ22キロのバックパックを背負い、バンコクから東南アジア一周に旅立つ直前、ゲストハウスのアメリカ人オーナーが、重い荷物でフラフラの俺を見かねて満面の笑みを浮かべてこう言ってくれた。

「冬物、重いだろうから預かるよ!」

「この子を連れて帰るなら、俺たち全員分のお金をお前が払えよ」――46歳のバツイチおじさんはアラブの荒くれ者に難癖をつけられた

冬物を預かってくれた心優しい黒人オーナー

異国の地で見知らぬ人に荷物の一部を預けるなんてかなり心配だったが、彼の笑顔を信用しお願いすることにした。
ところが、冬物の洋服を預けた直後に訪れたタイの北部はかなり寒かった。
寒さが体の芯までしみたが持っているのはTシャツや短パンなどの夏服のみ。
その時、薄れゆく意識の中で思い出したのが、オーナーの優しい満面の笑みだった。

「冬物、重いだろうから預かるよ!」

あの笑顔が頭にこびりついて離れなくなった。
なんでだろう。
なんで、「タイの北部はかなり寒いぞ!」とか言ってくれなかったのだろう。
バンコクでゲストハウスを経営してるなら、それぐらいは知ってるはずなのに。
その後も、Tシャツ一枚で寒くなると彼の笑顔を思い出し、恨みにも似た複雑な気持ちを抱いた。
そして、会ったら絶対にこう言ってやろうと心に決めていた。

「おかげで、寒かったよ!」

バンコクに戻り、ゲストハウス「カーマバンコク」に着いた。
すると、オーナーがあの優しい笑顔で迎えに来てくれた。

オーナー「おー、ゴトウ、よく戻ってきた!楽しかったかー??」
俺「…ただいま、楽しかったです」
オーナー「おーーそうか!良かった良かった」
俺「……」
オーナー「冬物、預かってるぞ! はははははははは!」


⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1122515

「この子を連れて帰るなら、俺たち全員分のお金をお前が払えよ」――46歳のバツイチおじさんはアラブの荒くれ者に難癖をつけられた

笑顔が素敵な黒人オーナーと再会

くそ……。
なんていい笑顔なんだ。
この屈託のない笑顔を見たら、もう「冬物なくて寒かった」なんてどうでも良くなってきた。

俺「……ははははは」

俺もつられて笑ってしまった。

俺「オーナー、預かってくれてありがとう!」

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