エンタメ

小説家・加藤シゲアキ、初の長編小説の連載は「めっちゃエンタメしてんじゃん!って驚いてもらえるものを書きたい」

加藤:それは嬉しかったんですけど、また「サラリーマンものでお願いします」って言われたときは、「一回持ち帰らせてください」ってなりました(笑)。同じことはやりたくないじゃないですか。前回は“脱サラ”という言葉をヒントに、主人公が「サラリーマンを辞める」「サラリーマンとしての自分を脱ぐ」ところから始めて「サラリーマンって何だ?」という問いに向かっていく形でした。だったら今回は、主人公が「サラリーマンになれない」というところから始めようと思ったんです。そんな主人公を、何にならせようかなと考えていって……『SPA!』って夜の匂いがするじゃないですか(笑)。だったらホストかな、と。 ――『SPA!』が加藤さんの想像力を刺激しているんですね。 加藤:読者に毎週毎週、楽しく読んでもらうとしたら、次から次へとどんどん事件が起きて、ひとつの問題が解決したと思ったらまた新たな問題が来てという、かなりテンポの速いものにするのがいいんじゃないかな、と。一話ごとにヤマがあって、ヒキもある、次も読みたくなる。“就活”と“夜の世界”という2本のラインを同時に走らせて、相互の影響の中で、主人公がちゃんと成長していく。今までの僕の本を読んできてくれた人も、「めっちゃエンタメしてんじゃん!」って驚いてもらえるものを書きたいと思っています。 ※このインタビューは6/7発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 取材・文/吉田大助
1
2
チュベローズで待ってる AGE22

歌舞伎町の夜に交わる男と女のミステリー巨編


チュベローズで待ってる AGE32

すべてを覆す愛と衝撃のラストシーンに驚嘆


週刊SPA!6/14号(6/7発売)

表紙の人/ 欅坂46

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!
おすすめ記事