他人を欺く女たち。ダークな顔を持つ彼女たちの内面とは

信頼感を抱けないという病理。恐喝しても罪の意識は持てない  他人を欺く女たち。ダークな顔を持つ彼女たちの内面とはどんなものなのだろうか。精神科医の春日武彦氏に聞いた。 「人を平気で騙すというのは『パーソナリティ障害』だと思います。他人の誠実さをいつも疑っているような人で、善意でも悪意と解釈してしまう。男性のように、計算づくで詐欺や恐喝をする女性もいるでしょうが、多くは『相手がヒドいことをしたんだから、私は復讐してるだけなんだ』というような、罪の意識を持っていないことが多いと思います」  なんと、罪の意識が希薄。そんな恐ろしい女たちに近づく男は、経験不足なのだろうか。 「付き合いが浅いうちは、どんな繊細な男性でも、“ちょっと違和感を感じるなあ”程度でしょう。決して特殊には見えないんです。むしろ、パーソナリティ障害のあるような女性は、恋愛体質で、性的にも奔放で、男性の目には魅力的に映ることが多い。深く付き合い始めると、途端に人格の偏りが表面化してくるのです。男性が事前に察知して回避するのは難しいでしょうね」  そんな女性に対して、俺が本当の真心を教えてやる、と頑張っても、努力が実ることはないという。 「相手を疑ってかかるのが彼女たちの本質です。非常に恨みがましくて、10年も前の出来事でも、昨日のように思い出して怒りをリピートする。私はそれを“怒りの惑星直列”って呼んでますが、何をどう応えても、結局は“ヒドイ男”という烙印を押されますよ」  いったいなぜ、そんな人になるのだろうか。 「幼少期の母親との関係に原因があるのではと言われています。普通の母親はわが子が泣けば、ミルクかオムツかって世話をする。それが子供の中に、泣けば親がなんとかしてくれるという、楽観性を形成します。けれど、泣いても世話をしてくれない、または一貫性がないとなると、子供にとって、世の中一寸先は闇になってしまう。その体験が、他人を信じられない、それだけ優しくしてくれればもう十分、といった満足感をなくしてしまうんです。残念ながら、大人になってから、この性質を変えることはできないでしょう」  出会ったときは魅力的に見えた彼女が豹変したら。残念ながら一目散に逃げるのが正解なのである。 【春日武彦氏】 精神科医 都立松沢病院、都立墨東病院勤務を経て、’07年より東京未来大学教授。著書に『統合失調症 治療・ケアに役立つ実例集』(主婦の友社)など 取材・文/佐々木直人 持丸千乃 加藤カジカ 佐藤薫子(本誌) 取材/brisk ― マジで怖い[美女の裏の顔]白書【10】 ―
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