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風俗店の看板に自分のイラストが無断使用されている! pixiv絵師から怒りの声があがるも…

絵師にとっても怒りにくい事情が

 イラストに限らず、二次創作物の無断利用が騒動になるのは氷山の一角だ。とはいえ、二次創作自体も権利的に相当危ない橋の上にある状態のため、二次創作者の側も強く出られない部分があるのかもしれない。  しかし、あくまで二次創作による版権の侵害と、イラスト転載による著作権の侵害は本来まったく別の問題。“絵描きも二次創作っていうグレーなことをやっているんだから無断転載されても仕方ない”というのは、やはり詭弁めいた理屈だろう。 「“転載は宣伝にもつながる(から見逃すべき)”という考え方も確かにありますが、これは盗用する側から見た一方的で乱暴な理屈でしかないと僕は思います。転載によって実益に繋がるケースなんてそうそうありませんし。かといって絵描き個人のほうからアクションを起こせるかというと、そう簡単にもいかず。ほとんどの人は小さいポップや看板にいちいち訴えを起こせるほど、体力と財力もないですから…」(宇野さん)  公式グッズと見分けがつきにくいゲームセンターの無許可プライズや、雑誌でのイラストの無断利用など、度々問題化している二次創作物の著作権。  もちろん、全てのイラスト看板が無断転載とは一概に言い切れないが、その多くが無許可だとしても決して不思議ではない。よほど営利が絡むものでもなければ泣き寝入りするしかないのが現状で、大半の二次創作者が自分の与り知らぬところで利用され、その事実を知っても宇野氏のように、最終的に笑い話にして流すしかないというケースが大半なのかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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