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フェチ以外にも愛される「ラバーファッション」の世界 きゃりーぱみゅぱみゅに衣装提供も

JR池袋駅から徒歩10分のKURAGE。アジアでは唯一のラバー専門店だ。

 さて、このように、性癖としてではなく、ファッションのひとつとしてラバーが需要されている状況の仕掛け人が、今回のイベントでショーを開催した池袋のラバーショップ・Kurageだ。店長のKid‘O氏はこう語る。 「12年前からお店をやっているのですが、昨年ドイツの有名な『European Fetish Awards』をいただいてからお客さんがたくさん来るようになりました。『Kurageはフェティッシュショップではなく、お客さんのオーダーどおりのラバー製品をつくる』というコンセプトでやっているので、オープン当初より、『ラバー=フェティッシュ』だと思っているラバーファンからの批判が多いです。けれども、日本人って逆輸入に弱いでしょう? ラバーの本場であるヨーロッパで、Kurageのスタイルを認めてもらえれば、日本でも通用するはずだと信じてやってきました」  受賞してからは海外でショーを開催できるようになり、今回のデパートメントHのように国内でも積極的にショーを開催しているとのこと。その結果、Kurageに来るラバーファンは着実に増えているという。さらに、元AKB48・篠田麻里子の衣装のリメイクをしたり、きゃりーぱみゅぱみゅや有名コスプレイヤー・うしじまいい肉への衣装提供をしたり、モード誌『Numero Tokyo』やNHK『東京カワイイ★TV』で紹介されたりするなど、Kid‘O氏の戦略はまんまと成功したといえる。 「海外でやれることを日本でやっても意味がないんです。これまで日本のラバーファンは海外のモノマネばかりでした。例えば、海外のラバーの衣装は無地のものばかりなんですが、うちではいろんな柄を入れたり、頭にバルーンのオプションをつけたりしています。これが海外では非常に好評で、技術的に加工が難しいのでうちだけのオリジナルになっています」  今後も、「今までにない」「見たこともない」ラバーファッションを、どんどん開拓していきたいというKid‘O氏。ラバーフェチの本場はヨーロッパだが、「ラバーファッションの本場は日本」と呼ばれる日も近いかもしれない。 【KURAGE】http://kurage.tokyo/ <取材・文/日刊SPA!取材班>
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