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学費のために“バイト漬け”となる貧困大学生。のんびりと過ごすキャンパスライフは夢のまた夢…

 大学に入学しても、その学費を支払うため、バイトに明け暮れる学生がいる。
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就寝前にTVアニメ「ラブライブ!」を観るのが小林さんの楽しみだ

 関西から上京し、都内の私立大学に入学した小林祐太さん(仮名・21歳)もその一人。現在は大学2年生で一見、悠々自適な大学生活を謳歌しているのかと思いきや、決してそんなことはない。小林さんは週5日、朝から晩まで掛け持ちするバイト漬けの日々を過ごしている。大学の講義に出席する余裕はほとんどない。 「別に、こんなにバイトしたくてしてるわけじゃないですよ。親だけでは学費を払えないから仕方なくバイトしています。就活のための費用も自分で稼がなきゃいけないし…いつか卒業旅行なんてできたらいいですけど」(小林さん)  来年からは就職活動が待っており、学費、就活、奨学金返済の三重苦だ。そこに、のんびり友人と過ごす夢のキャンパスライフはひとかけらもない――。  そして、小林さんは「なるべく借金はしたくないです。借金したら『ダメな人間』だって思われちゃいますから。あと学費だけじゃなくて、自分の家賃と遊ぶお金くらいはバイトで稼ぎたいから、講義なんて出てる時間はありません。講義や勉強をサボって楽しみたいというよりも、それ以前の問題なんです。講義に出る時間すら削らなきゃいけないのは悲しいですけどね……」と言葉を漏らす。
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大学の特権「モラトリアム」は社会に出ても有意義
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