奨学金は足かせに!? “借金まみれ”の恐怖で研究者を断念する若者たち

「大学教授を目指していましたが、大学にいても奨学金の返済額が膨れ上がるばかりで、借金まみれになるのが怖くて進学をあきらめました」

奨学金

※写真はイメージです

 昨年、2年の修士過程を終え、大手電機メーカーに就職した日下部佑樹さん(仮名・24歳)は、入社2年目ながらもすっかり憂いの表情を浮かべている。「働けど働けど、生活楽にならざり」とは、まさにこのことだ。

「ウチは世間的にはホワイト企業の代名詞とされていますが、毎日残業ばかりで休日に出勤することも。それでも手取りは18万円程度で、そこから学士と修士の期間で借りた奨学金を月3万円ずつ返すと手元にはわずかなお金しか残りません。毎日、何のために働いているのやら…。進学しておけばよかったですかね」

 近年、学生時代に借りた奨学金が原因で、自己破産一歩手前まで追い詰められる若者が急増している。日下部さんのように研究者の道を目指していても、奨学金の借金まみれになる怖さから夢をあきらめる学生は多い。日下部さんは残業と奨学金の返済に追われ、自由に使える時間とお金はほとんどない。

研究者にとって奨学金は足かせに


 東北芸術工科大学で非常勤講師をつとめる栗原康氏も奨学金を借りた一人だ。自身も635万円の奨学金返済額を抱える栗原氏は「わたしは修士課程・博士課程の5年間奨学金を借りていて、借金の総額は635万円に上りました。普通の就職活動をしたことがないので当たり前かもしれませんが、卒業後は仕事に恵まれず、一時期は年収が10万円ということもありました」と話す。

 現在の学生、大学院生、研究者の約半数が日本学生支援機構から奨学金を借りざるを得ず、借金漬けにされる実態がある。借金を返すのは社会の道徳であり、「金を返せなかったら人でなし」の烙印を押されるのだ。研究者を目指す人たちは、奨学金が足かせとなり、研究がうまく進まないこともあるという。

「そもそも、借金をしたくないので大学院に行かない人は相当数います。賢い人ほど、就職するかもしれないですね。実は、大学院だとさらに奨学金の額は大きく、月に11万、13万円とか、その分返さないといけない。やっぱり切羽詰まりますよね。一般の就職よりも、研究職は門戸が狭いですから」(栗原氏)

次ページ奨学金返済の恐怖

“結婚したいけど相手なし時代” 理想の相手と巡り会うための「見た目や中身以上に大切なこと」とは?

女性は1人目の相手でゴールインもあるんだって!
sponsored
 いずれは結婚しようと考える未婚者の割合が男性85.7%、女性89.3%と高水準だったにもかかわらず、異性の交際相手をもたない未婚者が男性69.8%、…

連載

ばくち打ち/森巣博
番外編その3:「負け逃げ」の研究(22)
メンズファッションバイヤーMB
最速で「中年男性をおしゃれに見せる」魔法のアイテムとは?【プロが断言】
山田ゴメス
最近、激増している「副業・AV女優」の本音に迫る!
オヤ充のススメ/木村和久
キャバクラか風俗か――。人生最大の問題に終止符を
フミ斎藤のプロレス講座/斎藤文彦
近未来の“超大物”ハンターがデビュー ――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第190回(1995年)
英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅
「パソコンもカメラも買い直すしかない」――46歳のバツイチおじさんはインドのシリコンバレーを目指した
原田まりる
尾崎豊で意気投合し、タクシー代がタダになった夜
大川弘一の「俺から目線」
こんな自由にお前は出会ったことがあるか――連続投資小説「おかねのかみさま」
プロギャンブラー・のぶき「人生の賭け方」
おっぱいポロリのある地上波番組『ケンコバのバコバコテレビ』に出演して感じたこと
爪切男のタクシー×ハンター
虹の根本にある素敵なもの
フモフモ編集長の今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪
東京五輪でチケットなしでも“絶対生観戦できる鉄板競技”とは?
元SKE48/SDN48・手束真知子の「フリーランスアイドル論」
アイドルは私生活まで“キラキラ”してないといけないの!? 現実とのギャップに困惑
おじさんメモリアル/鈴木涼美
「顔じゃなくて知性で女を選ぶ」男の無知性
僕が旅に出る理由 in India/小橋賢児
北インド秘境で「宇宙に住んでいる」と実感した——小橋賢児・僕が旅に出る理由【最終回】

投稿受付中

バカはサイレンで泣く 投稿受付中
佐藤優の人生相談 投稿受付中