ビンスとフレアーのビジネスライクな友情――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第131回

WWEオフィシャル・プログラム

リック・フレアーはやはり“通過”していくスーパースターだったのか。1991年9月 にWWEと契約-全米ツアーに合流したフレアーは、1993年1月、契約満了を待たず に退団。古巣WWEと再契約を交わした。(写真はWWEオフィシャル・プログラム 表紙より)

 ビジネスライクな友情というものがあるとしたら、ビンス・マクマホンとリック・フレアーの関係がまさにそれだった。WCWを退団したフレアーがWWEと専属契約を交わしたのは1991年7月。このとき、フレアーとビンスは契約書には明記されていないいくつかの“約束”をした。

 “リック・フレアー”のキャラクターをリスペクトし、リングネーム、リングコスチューム、ニックネームに修正を加えないこと。メインイベンター以外のポジションでは試合を組まないこと。そして、WCWを含む他団体からWWEでの年俸を上回る契約オファーがあった場合は、両者が誠意をもって協議し、現行の契約を解除・破棄できること。ビンスはこの3点をフレアーに約束し、その約束はきっちりと守られた。

 “ミスターWCW”フレアーと“ミスターWWE”ハルク・ホーガンのシングルマッチは1991年10月から約3カ月間、全米各地のハウスショーでおこなわれたが、この“世紀の一戦”には完全決着のシナリオは用意されていなかった。

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