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“ヒットマン”ブレット・ハートのいらだち――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第141回

スポットライト

ホーガンの退団でブレット・ハートはこんどこそWWEの主役の座をゲットするつも りだったが、ビンス・マクマホンはすでに“もうひとつのプラン”を練っていた。 (写真はWWEオフィシャル・プログラム「スポットライト」表紙から)

 “ヒットマン”ブレット・ハートはジレンマに陥っていた。やっとのことで手に入れたWWE世界ヘビー級チャンピオンの座は、結果的にわずか6カ月の短命政権に終わってしまった。ブレットが主役をつとめるはずだった“レッスルマニア9”のメインイベントは、いつのまにかハルク・ホーガンの“ワンマンショー”にすり替えられていた。  ビンス・マクマホンとホーガンのあいだで交わされた“密約”によってホーガンはフリーエージェントの立場で“レッスルマニア9”のリングに上がり、公式ラインナップにはなかったボーナス・トラックでヨコヅナを下してWWE世界王座をゲットした。  ビンスはホーガンの自己中心的な主張を全面的に受け入れ、なにからなにまでホーガンの思いどおりになった。ブレットはそんなふうにこの状況を分析した。  4月の“レッスルマニア”と8月の“サマースラム”をつなぐ新イベントとしてプロデュースされた6・13PPV“キング・オブ・ザ・リング”デイトン大会では8選手出場のワンナイト・トーナメント“キング・オブ・ザ・リング”が開催され、ブレットは1日3試合フル出場でトーナメント優勝を果たした。
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