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「ユーロ2016はテロに狙われている」噂の真偽をスポーツ記者が現地レポート

ユーロ2016はテロに狙われている

セキュリティチェックは2、3重とあるが、意外と緩いと評判

 昨年のテロの影響が大きいのか、現地でスタジアムを回っていても日本から来た観戦者を見かける機会はほとんどなく、日本の取材陣もこれまでの大会に比べるとかなり少ない印象がある。実際ユーロに限らず、フランスへの観光客は日本人が激減しているだけでなくパリを中心とするイル・ド・フランス地域圏でも前年比30%から50%ほど減っているとの報道だ。  日本からユーロを見に来たという30代の日本人男性は、こんな風に話していた。 「テロのことはちょっと気になったけど、来てみるとほとんど心配ない感じですね。それよりも電車やバスのスト(ライキ)で足に影響が出ることがあったので、どっちかというとそっちの方が面倒。でも、観光に行けばどこに行っても空いているし返ってラッキーかもしれない」  ユーロを取材中の地元フランスのジェローム・ベルゴ記者は、テロの脅威について質問すると、喰い付き気味にこう返してきた。 「心配してない。なぜなら、パリの警備はいま最大限になっている。テロはいつ起きてもおかしくないが、いまじゃない。それよりも気になるのは、電車や飛行機のスト、フランス代表やイングランド代表、ドイツ代表の動向じゃないか!」  少し楽観的過ぎるようにも思えるが、いまはテロよりもストの影響を心配しているのが、一般的なスタンスのようだ。実際に筆者自身、テロへの危機意識は皆無になっていると言っても過言ではない。大会はここから佳境を迎えるが、最後まで何事もないことを願うばかりである。 〈取材・文/栗原正夫〉
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