デジタル

上場フィーバーのLINE 前社長より稼ぐ韓国人作家の正体に迫る

公式キャラを発明したのは韓国人作家

ハングル 月間世界2億1500万人のLINEユーザーたちが、昼夜を問わずコミュニケーションのツールに使っているのがスタンプだ。1日あたりの送受信件数は過去最高で27億回に達し、日本のみならず、スタンプはもはや国境を超えた万国共通の“言語”となっている。  2014年5月からは一般ユーザーも自作スタンプを売ることができるようになり、今やその総数は世界で合計23万セットを超え、販売総額は89億4600万円(2015年5月時点)に上る。あまりのスタンプ人気を前にして、世界最大のSNSである米フェイスブックも慌てて同様のスタンプ機能を追加したのは周知の通りだ。  まさにLINEの急成長の起爆剤となってきたスタンプ。その象徴ともいえる存在となったLINEオリジナルの公式キャラクターを考案したのが、日本では余り存在を知られていないmogiだ。  mogiは1979年生まれ。イラストレーターとしてアメリカのニューヨークや日本の現地生活に浸りながら、そこで得た経験を画風に溶かしこみ、2011年にはLINEスタンプとしてまず日本市場のユーザーの心をわしづかみにした。  そして台湾、タイ、インドネシアから中東、南米まで──。世界のさまざまな国の文化に溶け込み、ユーザーを増やそうというLINEが世界各国で展開するためにしている現地化戦略を理解するヒントも、このスタンプにはある。  本人の知名度は決して高くないが、実はLINEキャラクターの発明者としては、知る人ぞ、知る存在に育っているのだ。「世界中のユーザーが使っており、サインを求められることも多い様です」(LINE社員)。  インターネットサイトに掲載される漫画「ウェブトゥーン」は、韓国では非常に人気が高いコンテンツだ。LINEに入社する前のmogiは所属する会社を変えながら、コミカルにして、何処かシュールなイラストや漫画をウェブトゥーンを始め、さまざまな場所で発表してきた。  その後2010年、LINE誕生の前年に、韓国ネイバーの子会社であるネイバージャパン(LINEの前身)で働くために来日し、コミュニティサイトである「ネイバーカフェ」など、自社サービスに必要なイラストを描き始めた。
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日本のマンガに影響を受けたものも多い
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韓流経営LINE

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