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生酵素が体にいい、酵素でダイエットできるは本当か? 医師に聞いてみた

 ハリウッドセレブや成功者に続けと言わんばかりに、巷には意味不明な横文字の健康法が溢れる昨今。そうした「意識高い系」健康法にハマる健康オタクたちに残念なお知らせを発表する。

セレブのゴリ押しに騙されることなかれ

 「生酵素が体にいい」、「酵素でダイエットできる」……どちらも100%インチキであると言い切るのはおおたけ消化器内科クリニック院長の大竹真一郎氏。 「酵素は体内のタンパク質のさまざまな働きを助け、科学で言えば触媒の役割を果たしています。酵素はタンパク質からできていますが、体内で最終的にはアミノ酸に分解され、そのアミノ酸を利用して必要なタンパク質をつくります。従って、ただ単に酵素を摂取したからといって、もとの酵素がつくられるとは限らないのです」 ダイエット ミランダ・カーや藤原紀香など、セレブや芸能人には酵素愛好家が多数いるのだが……。 「酵素を食べても健康にはなりません。ただ、摂取した栄養素を消化吸収する手助けにはなります。そのため、まず食べ物を選ばないと意味がありません。タンパク質、あとはビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取することのサポートとするべきです」(池谷医院院長の池谷敏郎氏) ●酵素は栄養素の触媒にすぎず、単体摂取はまったく意味がない 【池谷敏郎氏】 医学博士。池谷医院院長。東京医科大学医学部卒。同大学客員講師、総合内科専門医、循環器専門医。著書に『老けない血管になる腸内フローラの育て方』(青春出版社)、『ダイエットの新習慣』(朝日出版社)他 【大竹真一郎氏】 消化器内科医。おおたけ消化器内科クリニック院長。神戸大学医学部卒。総合内科、消化器病専門医。著書に『本当は怖い!健康診断&人間ドック』(主婦の友社)、『腸の「吸収と排出」が健康の10割』(ワニブックス)ほか ― 間違いだらけの“意識高い系”健康法 ―
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