「大麻自体に罪はない」大麻を知り尽くしたラッパーが語る日本の事情
とはいえ、日本ではドラッグとして扱われている以上、人に害をもたらすこともあるはず。精神に影響をもたらす成分といわれるTHCについて聞くと、大麻栽培の進化の歴史に紐づいていると言う。
「’90年代あたりからハイドロと呼ばれる化学肥料を用いた人工の水耕栽培方法が確立されたことでTHCの含有量が劇的にアップした。’00年代に入ってからはアイソレーターと呼ばれる遠心分離法でTHCを抽出できるようになり、現在でさらに進化してワックスやオイルとして商品化され、含有量も99.9%にまで高められるようになっている。ここまでくるともう合成麻薬と認識する人もいて、取り締まる法律も大麻取締法の範疇ではなくなるようだ。個人的には成分100%になると、その大麻の品種固有の味や香りがなくなってしまうので文化としての『風流さ』がなくなっちゃうと思っているけど。
たしかに種類によっては怠惰になることもあるかもしれないけど、アルコールだってメシだって度を超せば同じでしょ。僕自身は大麻を合法化しろとか、良し悪しの議論するつもりなんてまったくなくて、ただ『僕には必要で、僕は好きだぜ!』というだけ。
日本でダメならダメでいい。それなら、合法な場所で楽しめばいい。
でも将来、日本も僕らみたいな野郎がオヤジになる時がくるから、そんな感覚も変わってくるかもしれないメ~ン!(笑)」
【D.O氏】
伝説の「KAMINARI-KAZOKU.」の一員として活躍後、「練マザファッカー」のBOSSとしてシーンを騒がす。EP『TOKYO RAP CARTEL』が絶賛発売中。現在、「再び世間を騒がす準備中」
※現在発売中の『週刊SPA!』7/12発売号では、「大麻のいま in the world」という特集を掲載中。
<取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
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