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名古屋喫茶の雄「コメダ珈琲」上場で変わるカフェマーケット【コラムニスト木村和久】

 一方迎え撃つスタバだが、これは男性客がコメダに流れるのではないかと思う。だって、男同士でスタバに入るのは、都会の意識高い系の人達がメインでしょう。コメダの地方店は、駐車場完備で、ファミレスの客をも奪ってますからね。ホンダのNボックスに乗ってるマイルドヤンキーは、断然コメダを選ぶと思う。コメダでお茶しながら、じゃこのままメシ食うかって流れになりそうだもの。移動ロスがなければ、多少割高に感じても、コメダで全部済ますのはありだと思う。  そもそもスタバは、映画「プラダを着た悪魔」など、ハリウッド映画に散々登場させて、イメージ戦略を打ち出して来た。けど食い物は少ないし、まあ最近は増やしましたが。わりと飲み物が高いし、気合い入った日には行くけど、毎日はねって感じなのだ。  毎日行くならそりゃドトールでしょう。出ましたカフェ界の第三の刺客の登場でおます。実はドトールの店舗数は1300を超えていて、一番でかいのだ。最初にパリのカフェに行って感動したオーナーが、日本でもこういうカフェができないだろうかと考え、お値ごろ価格で提供することを考えた。今や「ドトール・日レスホールディングス」という巨大企業に成長し、星乃珈琲店、エクセルシオール、コロラド、パスタの五右衛門などを運営してますからね。  ドトールは価格面で考えると、コメダやスタバより大分安い。そしてカフェ・ラテでは一番旨いと、個人的に思っている。だからひとりで入るなら断然ドトール。ひとりで食事する&安くあげたいならマクドナルド。カップルや女性同士ならスタバ。落ち着きたい&友達や仲間とつるむならコメダ。なんか棲み分けが出来ているような、気がしないでもない。
木村和久

木村和久

 そんなわけでコメダの快進撃が続いているが、やっぱり生姜焼きライスとか、ナポリタンとかをメニューに加えて欲しい。そしてアンナミラーズが1店舗しかなくなったというから、ライセンスを借りて、アンミラ調の制服にするとか。ひと手間加えて欲しいと思う、今日このごろでございます。 ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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